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日の出時刻と厄介な疑問(1)

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海に沈む太陽

もはや、正月気分も抜け、仕事の山に奔走する日々をお過ごしの方々も少なくはないのでしょうが、ここでひとつ初日の出にちなんで、日の出、日の入の話。

日の出の時刻というのは、太陽がどういう状態を指すのか…というのは、本稿の主題ではないのですが、まずは、復習の意味でそこにも触れておきましょう。

太陽は、点ではなく大きな視角(見かけの面積)があります。したがって、地平線を通過するのにも時間がかかるわけです。そして、日の出・日の入、もしくは、日出・日没というのは、太陽面の最上点が地平線上に見える時刻を標準とするものです。つまり朝は、少しでも太陽が顔を出そうとした瞬間、夕方は沈み始めた太陽の最後の光が消える瞬間ということになりますね。
日出・日没は、天文学的なきまりごとですが、狩猟法などの法律でも使われ、最高裁判所以前の大審院の判決(大正11年6月24日)には具体的です。あまり興味ないかもしれませんが、気になるようでしたら調べてみてください。

ついでに申しますと、月も太陽のように視角があるのですが、こちらは太陽と違って満ち欠けがあります。このため、太陽と同様にすると、欠けた部分の昇降はまず確認できないわけもあって、天文では、中心点が地平線を通過する時刻を月の出没時刻としているという違いがあることは、一般にあまり知られていないかもしれません。


それでは、本題。
一年中で最も日の出が遅い日はいつなのかご存知でしょうか。
日の出から日の入まで、つまり昼間の時間が最も短いのが12月下旬の冬至であることは言うまでもありませんが、普通に考えたら、最も日の出が遅いのも冬至であると考えそうなところです。
けれども、実際にはそうはならずに、冬至を10日あまり過ぎた、1月の初旬となるのです。
もちろん、冬至に比べて昼間の時間のスタートに出遅れた分、日の入時刻は朝の遅れ以上に冬至よりも遅くなっていて、トータルの昼間の時間で冬至が最も短いわけですが・・・
また、これに対応するように、一年中で最も日の入が早い日は、冬至よりずっと前の12月の初旬となっています。

新聞の日々の暦欄を調べたり、天文年鑑などを見ていただければ、以上のようなことは確認できますし、人によっては、日常の生活の中で体感的に認識しているかもしれません。

日の出最遅のピークは冬至より後にずれ、日の入最早のピークは冬至より前に訪れる。
これが、ここで問題対象とする事象です。
そして、では、いったい、どういう理屈でそうなるのでしょうか。
これが、本題の疑問です。

ちなみに、これは日本の東西南北を問わず、同様に生じる事象なのです。
つづく

*参考*

国立天文台の日の出・入り時刻の計算

同 月の出・入り時刻

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単純ではない日の出時刻 日の出最遅のピークは冬至より後にずれ、日の入最早のピー [続きを読む]

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