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渦巻と螺旋

040422-M51.JPG
~りょうけん座のM51渦巻銀河~

渦巻と螺旋は何がどう違うのだろうか。

ふだん言葉として使うとき、私のイメージとしては、渦巻は平面的、螺旋は立体的、更に渦は中心に巻き込み、螺旋はコイルのようにあまり巻き込んでゆかずに平行的と感じていた。渦巻きの中心は点であり、螺旋の中心は線になるともいえる。「螺旋の断面が渦巻である」という言い方も聞いたことがあるが、あまり、共感しない。

以下に、自分のイメージで並べてみたが、みなさんは、どう感じるだろうか?
(渦巻のイメージ)
渦巻星雲・熱帯性低気圧・渦潮・蚊取線香
(螺旋のイメージ)
階段・コイル・植物の蔓・コルク抜き
(微妙なイメージ)
竜巻・巻貝

しかしながら、真意としてはそういう違いではないのかもしれない。
漢字の意味でみると、「渦」はまさしく水の渦であり、「螺」はカタツムリやニナのこと。
してみると、巻貝は本家の螺旋なのか・・・

言葉の持つ微妙な意味の違いに、とやかく言おうと思ったわけではないのだが、少々興味を持ってしまった。しかし、ここまで検証したところでは、渦と螺旋にはきっちりした区分はなさそう。

ひとつだけ、感じたことはある。
私が個人的に「渦」と思ったグループのほうは、人工物である蚊取線香を除き、共通事項がある。
みな、その「渦」自体には実体がないということ。なにか固形などものそのものを指しているのではなく、星・雲・水などの実体あるものの集合状態の形態を指して「渦」といっていること。対して「螺旋」は固形物の形状そのものを指している。

息子に意見を向けてみた。私の分類に近かったが、蚊取線香は螺旋だという。彼によれば、螺旋はそれが線形で描かれた形状であり、渦はより混沌とし広がりのある流れであるという。私より整理された意見かもしれない。


(うずまき・おまけ)
そういえば、長いこと謎に思っていたことがあった。渦巻星雲もしくは渦巻銀河のことである。
あの渦は無論、星や星間物質の集合で形作られているわけであるが、なぜ、あの渦が時間の経過と共にどんどん巻き込んでいかないのかということである。
物質が回転していれば、内側ほど早く、外側ほど遅いはずで、その結果、若い銀河ほど拡散していて、年老いた銀河ほど巻き込みが強いということになりそうだが、そうした事実はないようだ。
それは、あの渦の「腕」と呼ばれる部分が実体あるものではなく、星などの物質のよどみのパターンにすぎないからだと言う。
説明として、車の渋滞のよどみのように、渋滞を形作る車は次から次に供給されているが、渋滞箇所のよどみそのものは、個々の車の動きとは別にそこにとどまるのと似ているとされる。
ただ、星が銀河を巡る速度が車のように可変とも思えないから、山を越える水蒸気が、山の頂上を越えるときだけ、気温の低下で雲として姿をあらわし、越えた後はまた消えて行くが、見た目にはひとつの雲が、頂上付近にとどまっているように見えるのと同じということだろうか。

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コメント

らせん(螺旋)と聞くと、どーしても夢枕獏の本を思い出してしまいます。
タイトルは忘れましたが、オウム貝は完璧ならせんをもつことから現代も生き残っている話(アンモナイトは完璧ではなかった)、らせんをどこまでも上りつめる話。
著者は、幾つかの本で、らせんに対して宗教的な意味合いを持って話題にしています。
この影響からか、私自身、らせんに対しては一種、厳かな感じを受けております。渦巻きとの違いはこんなとこかな!?
てなこと書きながら調べてみました:獏の本
上弦の月を喰べる獅子:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150305021/249-3324271-6856336
月に呼ばれて海より如来る:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198915458/ref%3Dnosim/yasui-22/249-3324271-6856336

投稿: しま | 2004.04.25 02:45

しまさんにとっての螺旋は、渦巻きの中でも選ばれしものといったイメージなのでしょうね。
螺旋には、数式があり、完璧なものとはその数値に一致するというような感じでしょうか。
オウムガイ、アンモナイト・・・ともに、何か心くすぐられるものをお出しになりましたね。これらについても今度何か書いてみたいと思います。
いつもながら、本の紹介まで。ありがとうございます。


投稿: 代官 | 2004.04.26 09:03

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