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御巣鷹山と鷹狩

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一般の人々にとって、心に暗い影をおとす名前ともなってしまった「御巣鷹山」。
航空機事故史上、最悪の墜落現場となってしまった群馬県の南西端の上野村の「御巣鷹山」のことである。
御巣鷹山の周辺は、陸路としては相当に奥まった地域で、山道ばかりの私にとっても、訪れる機会はそうそう多くはない。

ところで、この御巣鷹山という山名だが、実は本来、固有名詞ではない。

話は江戸の昔に遡り、将軍などの鷹狩りが名前の由来である。「御巣鷹山」は鷹狩のために必要な2つの場所の1つであった。鷹狩とは単純に鷹を狩るのではなく、鷹を使って主に鳥を捕らえる権力者の遊戯であるが、この鷹狩のためには、実際の狩りの場である「御鷹場」と、狩りの主たる道具となる鷹を供給する場所としての「御巣鷹山」が必要である。「御鷹場」は獲物となる水鳥などが多い低地の湿原など、「御巣鷹山」は鷹の繁殖地である山であり、それぞれ公に指定された特別な区域であった。

つまり鷹狩に使う鷹の繁殖=供給地を指す名称が「御巣鷹山」であって、御巣鷹山は各地にたくさんあったようで、当の群馬の上野村だけでも30近い「御巣鷹山」があったという。

鷹狩りについていえば、私の住まいの近くにも、当時、何度となく、徳川の将軍が鷹狩りのために来遊したと聞いており、そのための道路や休憩所跡があちこちに散見されるくらいで、昔の話とはいえ、案外身近な話としての意識がある。

しかし、今や鷹類はクマタカやイヌワシなど絶滅が危惧されるものが多く、その雄姿を見ることはなかなかかなわない。林道を走りながらも、よく空を見上げる。大きく、その翼をいっぱいに広げて宙を飛翔する姿を想像しながら。

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コメント

代官さん、こんばんは!

御巣鷹山って、名前がいかにもって思ってたけど、やっぱりそんな特別な場所だったんですね。

一日に何百という生物が絶滅しているとどこかで聞いたことがあります。

鷹や鷲もいつかその仲間にはいってしまうんでしょう。
大空を舞う姿、一度も見たことがありません。
家の近くでで舞ってるのは、せいぜいコウモリかカラスくらい・・・

投稿: つきのこ | 2004.04.29 01:26

つきのこさん、こんにちは
ワシ・タカ類の姿は、なかなか見ることができませんね。
トビだったら、どうですか。房総にはたくさんのトビが飛んでいます。イヌワシなどに比べたら、なんとなく安物っぽくイメージされていますが、羽を拡げた大きさはゆうに170cmくらいはある立派なワシタカの仲間です。
ただ、生きた他の鳥を狩りで捕ることはなく、死体を餌にしています。

※今回、いきなり前振りの説明なく、「御巣鷹山」について書き始めてしまいましたが、今月初めに群馬県上野村を訪れました(WOODLAND TRAILのレポ40)。御巣鷹山に向かう林道を途中まで走ったのですが、そのときは雪だったので、また近々新緑期に訪れたいなと思って書きました。

投稿: 代官 | 2004.04.29 17:53

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