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モウセンゴケ

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湿原に潜む奇異な植物

食虫植物という名の持つ響きは、なにか怪しさとともに、心のどこかを騒がすものがある。
昆虫を捕らえ、それを消化して栄養素を吸収する姿は、実際のものを見たら、それほど綺麗なものではないが、静的であり、通常は動物の栄養源となるはずの植物が、逆に能動的な動きをして動物を捕獲するという意外性が心を沸き立たせるのだろうか。

先日、会津の大窪林道をを経由して駒止湿原を訪れた。この湿原に訪れたのは6年ぶりくらいだっただろうか、高原に広がる清楚で大きな湿原は、そこに立ち景色を眺めているだけでも心休まるし、また、高山湿原に分布する様々な植物の姿を見せてくれて、それらの観察も非常に楽しみだ。
この時期、ニッコウキスゲなどの目立った花も見られたが、背が低く、よく見ないと、ともすれば見過ごしがちなモウセンゴケが最も印象に残った。

モウセンゴケはロゼット状に葉を広げているが、その葉に真っ赤な線毛が密生し、集まって生えそろったところなどは、その名のとおり毛氈を敷いたようだ。
高原の日当たりがよい湿原に分布し、葉から生えた線毛の先から粘液を出して待ち受け、小虫がこれに止まると粘液の働きで動きが取れなくなる。
捕らえられた虫は線毛と葉に包み込まれ、やがて分泌される消化酵素によって消化されてしまうというわけだ。

湿原の木道に寝そべって、間近でモウセンゴケを観察した。線毛の先に出された粘液の一つ一つが、丸く光る球体となって、まるで朝露をまとった葉のように、透明感を伴いキラキラと輝いていた。

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