カマキリの幼虫
~アジサイの花の上で獲物を待つおチビさん~
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あのカマキリの卵から出てきた、おびただしい数の幼虫たちの中の一匹の今の姿。
もはや、羽がない他は親とまったく変わらない。物を近づければ、前肢を振り上げ、身を乗り出して威嚇してくる。なんとも非力なはずの小虫が、せいいっぱいの虚勢を張っている姿がとてもほほえましい。
そうはいっても、一緒にあの卵のうから這い出してきた兄弟たちのうち、今もこうしてがんばっているのは何パーセントくらいになるのだろうか。
カマキリの仲間は強い肉食性を示し、このような小さなうちも完全な肉食性は変わらないはずなので、この小さなカマを振りかざして果たしてどんな獲物を捕らえるのかも気になるところだ。想像するには、小さな羽虫などが考え付くところだけれども、飼育外で実際にカマキリの幼虫が捕食しているシーンを見たことはない。
ところで、カマキリは秋に卵を生み、卵は冬を越して春に孵化することをタマゴの時に書いたのだが、そのとき書き忘れたことがあった。
カマキリは、その年に雪が積る高さよりも高いところに卵のうを産み付けるというのだ。いや、この話は間違いない事実なのか、そういう傾向も見られる程度の話なのか、それとも、まったくのガセネタなのかはここで白黒はつけない。
しかし、積雪のある地方の方が、その年の積雪量を事前に知る手段として、その秋にカマキリが生みつけた卵のうの位置をみて量るという話は、真偽は別にしてとても興味深い話である。
あいにく積雪のまったくないに等しいわが住まいの周辺では、これは検証できない事実なので、積雪のある林道へ出向いた時には、機会あるごとにカマキリの卵を捜すが、これを検証するには到っていない。
深く降り積もった雪の上に、埋もれずに残ったカマキリの卵を見た方はおられないだろうか。
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