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アブラゼミの季節

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~じりじりと汗がにじむような鳴声~

いよいよ、夏の鳴声の本命が騒ぎ出した。
夏を彩る虫たちの声で最も耳に馴染みあるのがこのアブラゼミ。御世辞にも美声ではないが、なんとも暑苦しい夏を象徴するかのようなこのセミの声は、逆に聞こえなかったら寂しい気がする。

アブラゼミは、全国で最も普通のセミで、まあ、知らない人もないと思われる。セミというと、夏の間の短命を象徴することが多いが、実は7年も生きる長生きなほうの昆虫である。まあ、そうはいっても、一生のほとんどは地中で過ごすのではあるけれども。

初秋に産み付けられた卵は、すぐに孵ることはなく、実に10ヶ月後の翌年の梅雨時に孵化することはあまり知られていないかもしれない。木のささくれの中のようなところに産み付けられた卵は、梅雨時の木が湿気を帯びて柔らかくなった頃を選んで孵化して、幼虫の脱出には都合がいい。そのためだけに10ヶ月の時が必要なのかは解らないが、そういうところも自然の驚くべき部分である。

幼虫は以降、長い年月をずっと地中に過ごして、7年目にはじめて地上に顔を出す。
これからの季節、夕方から宵に幼虫の這い出す姿を見るのも楽しみの一つである。幼虫は地面から這い出して、羽化の場所を探して歩き回る。これを観察するには、昼間のうちに、幼虫の抜け出てきそうな場所を探しておくのがいい。よく幼虫の抜け殻が集中しているところがある。その近辺で幼虫が既に抜け出したまん丸な穴が空いた出口をまず見つける。そして、その周辺に小さなまん丸でない穴を捜すのである。これは桜の木の根元あたりが一番有望かもしれない。
出てくる幼虫は可愛らしいけれども、これは、もうその晩のうちに羽化してしまうから、そっと見守って観察するか、確実に羽化の場所を確保できるところに置いてやらなければ可愛そうだ。

特定の場所でジッと静止して体が硬直したら、そこで昆虫図鑑でよくみられる、あの真っ白なセミの誕生を見ることが出来るわけだ。

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~神秘的な白い羽を伸ばす~ 夕方、日が落ちて涼しくなった頃を見計らって娘と散歩 [続きを読む]

受信: 2004.08.01 19:34

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