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蝶の道2

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あのアゲハの道での儀式

台風が遠のいてまた暑い日ざしがやってきた。
真っ青に突き抜けた空を足早に流れて行くわた雲を眺めながら、あのアゲハ蝶の道を辿ってみた。今日もいつものアゲハの雄がやってくるだろうか。アゲハ蝶の仲間の雄が、「蝶道」という決まった飛翔コースを周遊していることを前回お話したが、そのロマンチック街道をまた歩いてみたのである。

はたして、いつものアゲハの雄が翔んできた。いや、必ずしもいつもの雄なのかどうか、確固とした自信があるわけではないけれども、そう思うのが自然の思い入れというものだろう。
アゲハはせわしく羽ばたきながら、花にいったり地上スレスレを飛んだりしていたが、ふと椿の葉に止まった。アゲハとはあまり関係のなさそうな椿だが、どうしたものかと思って更に眺めていると、なんとすぐそこに雌が飛んで来ていたのだ。

アゲハの雄は、このときとばかりに雌にスクランブル。
どうやら運良くこの雌は未婚の雌であったようだ。雄のスクランブルに雌はすぐ下のピンクの花をつけた草に舞い降りた。一生に交尾は一度きり、二度とは受け入れないというアゲハ蝶の雌と、これをうまく見つけた雄がやがて重なり一つになった。

思いがけないところに出くわした幸運に、少々気は引けたけれども、結局、彼らの気持ちにおかまいなく、傍で時おりカメラを構えては、じっと待たせてもらった。しかし、その儀式の時間たるや延々70分の大事業だった。

・・・すべてを終えた雄と雌は、ツガイとなって翔んでゆくでもなく、何もなかったように、右に左にとまた翔び去ってゆくあたりは、やはり微塵も無駄のない種保存のメカニズムにほかならなかったことを思い知らされるところだ。

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