アブラゼミの季節2
~神秘的な白い羽を伸ばす~
夕方、日が落ちて涼しくなった頃を見計らって娘と散歩してみた。セミの幼虫が、ポツリポツリと這い出てくる時間だ。
つい先日に記事に書いたけれども、出てくる穴を前もって捜してはおかなかったので、桜の根元など幼虫のいそうなところを覗いて廻った。すると案の定、1匹可愛いやつが地面から木に登りかけていたが、よく見ると、周りにうるさそうな蟻が集まり始めている。
セミの羽化時は、かなり危険が伴う。地中にいてもモグラなどに捕食される危険はあるし、羽化後も鳥やカマキリに捕食されるが、非常に体の不安定なこのひとときに様々な危険が集中している。
穴から出て、のこのこ地上を歩いていると、蟻に襲われるし、よく気候を確かめずに羽化を決行すると、風に揺すられた木の枝から、羽化の途中で落ちてしまう。最近は、地面にあるコンクリートの建造物にも邪魔されて、羽化の場所と機会を失ってしまうものも見かける。そうなったセミは憐れだが、背中が割れて、中味が出かかったようなままの状態で死に到ってしまうことになる。
蟻に襲われかけていたアブラゼミの幼虫は、幸いにも娘の手に拾われて、我が家の網戸に放たれ、そこで立派な成虫になり翌朝飛び立っていった。
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