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彩雲~秋の林道

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~色づいた「かなとこぐも」一つの季節の終焉~

異例に暑かった今年の夏もすっかり過去のものになりつつある。残暑ももうほとんどないだろう。
数日前の残暑の夕方、南東の遠い空に「かなとこぐも」がかかっていた。積乱雲の頭の部分である。立ち上った煙が天井に突き当たって四方に拡散してゆくように、著しい上昇気流をもつ積乱雲のてっぺんが、対流圏の境界まで達した状態である。

見かけた時間にもよるだろう。けれども真夏のそれと違って、西日に彩られたその雲は、もはや真夏のものとは違う雲に見えた。


これから季節は一気に冬に向かい、また1つのサイクルを終えてゆく。
見上げる雲は涼しげに、空は抜けて深く青い。特に夕空が美しい季節ではあるけれども、どこか寂しくせきたてられるものを感じる。

そしてまた、秋の林道も、美しくもあり、寂しくもある。少しづつ木の葉は色を増し、やがて山全体が燃えるように染まってゆくが、一方で色づいた葉は、カサカサと侘しい音を立て、確実に一枚づつ地に落ちてゆき、やがて最後は、幹と枝のみ残した姿で雪を待つ。

新緑の季節と共に、林道が最も素晴らしい景観を呈する頃となるけれど、夕日の残照に一瞬の彩りを添えられた「かなとこぐも」のように、美しくあっても、力強さは感じられない。

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