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地球ゴマ

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~いまだに現役だったとは~

地球ゴマを買った。何か漠然としていてはっきり言葉にできないが、それはとてつもなく甘美な想いをとどめていたような気がする。

地球ゴマをご存知だろうか。コマと言えばコマには違いないが、あれは、いわゆるジャイロというものだ。
金属リング2本を直行させて形づくった球形の空間内部に、上下軸が等長な金属円盤のコマを押し込めたもので、「遠心力応用科学教育玩具」との触れ込みで、駄菓子屋における高級玩具だった。
よく記憶していないのだが、当時の値段では200~300円だったのだろうか。

ジャイロだから、ひとたび内部のコマに高速回転を与えてやると、たちまちに全宇宙に対して姿勢維持の力を発揮する。
軸を直立させて廻るコマならわかるが、重力に抗して指先から軸を真横倒しで姿勢維持している姿は、子供の目には、理解を越え、現象をただ恍惚として見つめ、受入れるほかなかった。

私の机の引きだしの奥に宝箱がしまいこんである。その中に、私が幼い頃に大切にしていた地球ゴマは、ひっそりと眠っていた。
半透明材質でできた、立方体の専用ケースから、コマを取り出して糸を勢いよく引いてみる。
ヒューンと心地よく唸って、久しく休眠していたジャイロが始動した。少し古ぼけてはいるが、心引きつけられるその動作は、当時と何も変わらない。
暫くの間、繰り返して糸を引き続けたあと、満たされた気持ちと一緒に、再びコマを専用ケースへ戻してしまい込んだ。
※この専用ケースなどに回転したコマを入れて蓋を閉じると、立方体の角を下にして床に置いても、そのまま一点支持で立ってしまう。

つい先日、何を思ったのか、娘が唐突に、地球ゴマが欲しいと言っているのを聞いた。なぜ、その存在が意識にのぼったのだろうか、無性に気になったのだが、それとともに、地球ゴマそのものがもつ不可思議な魅力の記憶が急に蘇り、長年しまってあった宝箱から取りだした次第だ。

その後、ネット上を少し探ってみた。
すると、何とも驚いたことに、あの地球ゴマは同一のメー力ーが今だに製造を続け、ちゃんと販売されている現役商品だった。しかも、A~Eという大きさの違う5種の堂々たるラインナップをいまだに揃えている。

私が、何ためらうことなく、購入ボタンを押してしまったことは言うまでもない。もちろん、宛名には娘の名を書いた。

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