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かげろう

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~儚い命の象徴~

「かげろう」とは、つかみ所なく揺らいでいて儚いものをイメージする言葉である。
普通に「かげろう」といったなら、「陽炎」のことを指すのが一般的だろう。けれども「かげろう」といわれるものはそればかりではない。
「陽炎」のほかに「糸遊」そして「蜻蛉」又は「蜉蝣」のおおむね3つの「かげろう」がある。

「陽炎」は、空気などの密度の違いで生じるもので、光と影が織り成す、たゆたう光学現象である。夏の路面や屋根の上、煙突やエンジンや焚き火などの熱の周り、水槽の中のヒーターの周りなど、だれでも比較的よく目にするあの揺らぎのことである。

「糸遊(いとゆう)」は「遊糸(ゆうし)」とも言われ、「雪迎え」「雪送り」さらに「かげろい」などともいわれる。これは「雪迎え」の記事に書いたが、蜘蛛の子が広範囲に生息域を広げるべく、尻から出した糸を風に乗せて飛んでゆく生態を指す。

もうひとつ、「蜻蛉」はトンボの古名でヒラヒラと飛ぶ様と陽炎をダブらせたものだろうか。儚いものの象徴として古文によく用いられてきた。また「蜉蝣(ふゆう)」は、「カゲロウ」という昆虫のこと。トンボとやや混乱するが、カゲロウ目の水生昆虫で、カワゲラやトビケラなどと同様に清流に棲息し、1~3年程度の幼虫期を経て、成虫の期間が1日ほど、種によっては数時間という、いかにも儚いものに例えられる生き物である。渓流釣りに通じた方には、馴染みの深い昆虫と思う。

どの「かげろう」をとってみても、やはり、ゆらゆらとして儚げである。

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春の光に揺らめく今日限りの「とき」【E5700/PL】3つの「かげろう」の1つ「蜉蝣」 [続きを読む]

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