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波の音 ~風の音色3~

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~白波が砕ける音~

波音は、チャプチャプとした、さざ波がたてる心地よい音色から、遠く離れた地にまで不気味に響く暴風波浪のうねりの音までさまざまの音を聞かせる。
もともとは、風が起こした波による音であって、風の音のひとつとも思っている。

遠浅の砂浜海岸が延々と続く地に育った私には、白波の砕ける音は、よく耳になじんだ故郷の音ということになるが、この音にも、よく聞くといろいろな変化がある。

強弱の変化はもちろんだが、一番印象的なのは、波が砕けるとき、チューブ状に空気を巻き込むときの音。それが、なお海底地形の加減で左右場所によって音の発生が微妙にずれると、「シュコァッ」という稲妻の音にも似た、空気が裂けるような鋭い音が、左から右へ、もしくは右から左へと、鮮やかに流れてゆくサラウンドな状態を大海原を前に体感できる。

ふと、かつてのチューブラーベルズ(マイク・オールドフィールド/原音のコンセプトとはまるで違う世界感の、恐怖映画”エクソシスト”のテーマに使われて有名になった)の音の世界を思い起こさせる音だった。

砂浜に立ってこの音を聞きながらも、耳元では耳たぶを撫でる風が乾いたノイズを立ててながら、砂を運んでゆく。


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コメント

またまた、音にうるさい根古津甲斐です。
波音・・・
 これもまた、私がローカル線の旅で聞いた音です。
山陰線のとある駅(鳴き砂で有名な駅)で降りたときのこと、夏のその浜はおだやかな風と「ざっぱ-ん」という優しげな波音なのですが、真冬のその浜はもうすさまじい音の乱舞です。
 お代官様の記述の「シュコッ」という音や、波頭の砕ける「ジュワッ」という音があるかと思えば、遠くの方からは、先だっての記事にあった虎落笛の物悲しい音が密やかに聞こえるといったようなものです。
 そして、この場合のイメージは葬送曲というより、協奏曲といった雰囲気です。
 また、その路線は、その浜の先には切り立った岩海岸沿いに敷設されている理由もあり、ローカル線車内でも、聞こえるほどのの波の砕ける轟音が轟き渡ることもあります。
 まあ、移動手段が主に4WDのお代官様には、あまり聞くことのない音かもしれませんがね。

投稿: 根古津 甲斐 | 2005.02.01 21:25

うう~ん、根古津甲斐さんの書かれる文には、音がありますね。
それも、とびっきり翳りのある、重苦しい空いっぱいの冬雲の下。これまた寂しげなローカル線の列車がレールの繋ぎ目をカタン・カタンと鳴らしながらという情景が浮かびます。
確かに私の旅には少ないけれど、なんだかリアルに目に浮かぶのは、一昔前の自分の地元路線の姿と重なっているのでしょうかね。

冬の海岸は、いつも寂しげです。

投稿: 代官 | 2005.02.02 22:50

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