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H2Aロケット

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~NIPPONのロケットの将来を期待したい~

6時間ほど前に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が、H2Aロケットの7号機を種子島宇宙センターから打ち上げ、その後、衛星分離にも成功した。

既に米国衛星に頼っていた気象衛星業務が、安泰となるであろうことにも、ほっとしたが、ともかく、それを軌道に送り出すためのロケットが安定していなくては話は始まらないところ、期待の国産主力機が、過去、相次いで不成績を残していたので、今回こそはの思いを持っていた。
できるならば、種子島に行って、発射時のまばゆいばかりの噴射炎に眼を細め、深遠の空へ向けて白煙をたなびかせて登ってゆく機体の姿を、見送りたかった。

余計な話ではあるが、著名人のつまらぬゴシップや、株価に絡んだ話しなど、私にはまったくどうでもいい話が、TVの特番まで組んで30分も1時間も放映されているのに比して、ロケット打ち上げなど、随分テレビニュースで扱う時間も質もボリュームも少ないものである。

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関東ローム層

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~崖地に目立つ赤褐色~

関東の林道を走っていると、よく出くわす赤い土、関東ローム層の土。これが水を含むとかなりヌメヌメになって厄介になる。

関東ローム層の赤土が風で飛散することを先の「春一番」の項でも触れたが、このローム層というのはどういうものか、あまり興味を持たれることはないかもしれないが、簡単なことだけ書いてみたい。

まず「関東ローム層」というのは、関東で見られるものであるが、「ローム層」というのは関東ばかりではない。ローム層というのは、火山灰又は火山灰由来の土砂の積もったもので、南関東では主に富士や箱根、北関東なら浅間や赤城などの火山から供給されたものである。

噴火で火口から放出された、火山岩塊、火山礫、軽石、スコリア、火山灰などの火山砕屑物を「テフラ」という。そして、ローム層はこれが風によって運ばれて地表に堆積したものである。ただし、一般には、噴火で巻き上げられたものが、直接に降下堆積したものと言われるが、いったん火山麓近くに堆積したものが、風によって再び巻き上げられ、撒き散らされて降り積もったとする説もある。
なお、この場合、ほぼすべての場合で、降り積もるのは供給源の東側である。それは、もちろん偏西風によるところにほかならない。

関東ローム層が、赤褐色であることは、少なくとも関東の皆さんはよくご存知のことと思う。また、関東でなくても、同様のローム層の見られる地域の方には、あの、赤土の色には馴染みがあるだろう。
あの「赤」色は、火山から噴出したときからの色ではなく、実は火山灰に含まれていた鉄分の酸化したもの、つまり錆びであり、テフラを構成する物質の周りに、酸化物の皮膜が作られたものである、したがって、この赤土はをよく水洗いすると、石英、輝石、角セン石、磁鉄鉱など、色とりどりの鉱物が現われるという。

それにしても、林道ばかりでなく、畑や工事現場など、生の土があらわになった露頭でローム層をながめると、空から降り積もったにしては、あまりに大量の砂が降り積もったものだなと唸らせるほどの堆積が見られる。

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春一番

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~赤褐色の空~

西高東低の気圧配置の隙間をついて、日本海を西から東へ低気圧が通り抜け、南海上に高気圧が現れるようになると、春の気配が訪れる。
シーズン最初に寒気に包まれた列島を吹きぬけて、一気に気温を上げる春一番。

今日はこの春一番が吹いた。
関東地方の春一番は平年で2月10日から15日ごろに吹くというから、例年より少々遅いものの、まあ、いつものように季節は巡ってきたかというところか。
暖かな南風が運ぶ春と言えば聞こえはいいが、この南風は、風流を楽しんでいられるような、ぬるい風ではない。かなりの強風で、ちょっとした被害をもたらすこともある。

「春一番」と言われて、今も脳裏にまず浮かぶのは、天頂周辺を除いた空一面が、風に舞い上げられた赤土の色で染まる春風の日の空の色だ。最近はそういうことがなくなったのか、自分自身の見る機会がなくなっただけなのか、よくわからないが、20年以上前には、春一番、二番、三番と続いてゆく春風の吹く日は、いつも空は関東ローム層の赤土の色で染まっていた。

卒業や新学期、就職や新年度、節目の時期に見上げた空は、よく赤色を呈していたものだ。

さて、全国的に春の風といえば、主に西日本では、よく中国大陸から運ばれた黄砂が降るのが話題になるが、結構、地球規模の環境問題にまでなっている。たかだか砂が飛ぶだけといえども侮れない、人体に与える影響も取りざたされる。今日あたりはどのくらい降ったのだろうか。
(気象庁情報)

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昆虫標本

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~金属質の光沢の魅力~

季節はまったくもって昆虫などの季節ではないけれど、ふと本棚から飛び出して来たアトラス・オオカブトの標本に、子供の頃、特に夏になると熱中した昆虫標本づくりを思い出した。

標本は若年齢の頃の稚出なものから、次第に昆虫種の質や量、そして作製技術ともに高度になっていった。けれども、様々なことがらに好奇心をくすぐられて意識も移り、いつしかその熱も冷めて、すっかり忘れ去ってしまっていた。

小学校の夏休みの宿題作品用の標本には、やはり、蝶から甲虫まで入り混じった、まさに「夏の昆虫代表種ミックス」で仕上げたものだ。これに欠かすことのできないカブトムシをはじめ、ノコギリクワガタ、カラスアゲハ、シロスジカミキリなどを欠くことはなかったが、自分としては最も満足した作品は、タマムシをメインに入れたものだろう。

タマムシは、子供の頃でも比較的希少な存在だった。金属質の鮮やかな緑の光沢を持つ上翅は、古の時代に奈良、法隆寺にある玉虫厨子に装飾として張りめぐらされただけのことはある美しさを持つ。この虫は、飛んでいる姿で発見することが多かった。姿を見かけるとカクレンボや缶蹴りの最中でも追いかけた。垣根やブロック塀があっても、ところかまわず乗り越えて、どこまでも追いかけた。

小学校の何年生のときだったろうか、どうした訳でか、あの標本は作品展に出品されたまま、手許に戻って来ることはなかった。


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雪の林道散歩

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~眠っているようでも何かがある~

雪景色の林道。明るく静寂に包まれたその環境は大変に心地よい。雪を乗せた、木々のひとつひとつの枝に目をやりながら、その合間を縫うように歩いてゆっくり進むのがいい、たまに、頭上の葉のない枝からサラサラと粉雪が降りかかる。
流れる景色を背景に、スキーでのんびり下っていくのも気持ちがいい。からりと晴れていたりするとなお格別だ。

さすがに車の走行は、初冬や春であればともかく、雪国の林道は少々無理がある。仮に入れても動くだけで精一杯。

さて、雪の林道でなにを見ることができるだろう。
春を待つ木の芽、さえずる野鳥の群れ、兎の足跡、餌を求めてさまよい出た小さなモグラ、風雪に負けない猿たち
何もないようで、様々なものを見せてくれるから、また、楽しい。

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枯れ草に寝転ぶ

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~流れてゆく空と雲~

まだ寒い日が続く。
それでも、風のない陽だまりにじっとしていると、厚手のセーターを通して、ポカポカと日差しが肌にまで温もりを伝えてくる。

土手の南斜面にごろりと寝転んだ。いつもと違った視界、いつもよりずっと地面に近い位置からの視線で見た世界。枯れ草が覆いかぶさり、その向こうに青空が広がっている。

初めて見る光景ではない。もう、ほとんど忘れかけていたけれども、ずっと前に見たことのある光景である。そう、それは子供の頃にあぜ道や川の土手で寝転んで見上げた空の景色だ。

もう長いことこんな風に空を見上げたことはなかった。こんな風景は忘れかけていた。季節風に流されて、真っ白な雲が千切れては、またくっついて、どんどん形を変えながらも流れてゆく。

冬の乾燥した空、カラカラの青い空は、生まれたばかりの柔らかな雲をすぐに吸いつくし霧散させてしまう。

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冬の星たち

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~代表的なオリオン座~

冬になると星を見上げることが多くなる。寒い季節にもかかわらず、やはり、星々が賑やかだからだろう。

まずは目に付くオリオン座。3つ星を挟んで対称の位置に青とオレンジの一等星、リゲルとベテルギウスが見える。位置といい、色合いといい、好対照である。そのベテルギウスを一つの頂点に、恒星として全天一の明るさを持つ天狼星、おおいぬ座のシリウス。そして、こいぬ座のプロキオンの3つの星で冬の大三角形。さらに頭上に黄色く明るいぎょしゃ座のカペラ。お隣りのおうし座には、真っ赤なアルデバラン。あとはふたご座の弟星のポルックス。兄星のカストルは残念ながらギリギリ二等星になる。稀に南の地平線スレスレに見えることがある(関東)りゅうこつ座のカノープス。この星は地平にいるためやっと見える明るさだが、本来は全天の恒星で2番目の明るさを持つ星だ。

これだけの明るい星が、きりりと締まった冬の空にひしめいてきらめくから、冬の星空に寂しさのイメージはない。

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