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枯れ草に寝転ぶ

01050009
~流れてゆく空と雲~

まだ寒い日が続く。
それでも、風のない陽だまりにじっとしていると、厚手のセーターを通して、ポカポカと日差しが肌にまで温もりを伝えてくる。

土手の南斜面にごろりと寝転んだ。いつもと違った視界、いつもよりずっと地面に近い位置からの視線で見た世界。枯れ草が覆いかぶさり、その向こうに青空が広がっている。

初めて見る光景ではない。もう、ほとんど忘れかけていたけれども、ずっと前に見たことのある光景である。そう、それは子供の頃にあぜ道や川の土手で寝転んで見上げた空の景色だ。

もう長いことこんな風に空を見上げたことはなかった。こんな風景は忘れかけていた。季節風に流されて、真っ白な雲が千切れては、またくっついて、どんどん形を変えながらも流れてゆく。

冬の乾燥した空、カラカラの青い空は、生まれたばかりの柔らかな雲をすぐに吸いつくし霧散させてしまう。

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