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エコロジー・・・?

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「地球に優しい」「環境にやさしい」?
一見心地よさそうな響きでも、あまりいい言葉とは思えません。事実を曲げていますからね。

その言葉で修飾されている事実は、客観的に書けば「地球環境への悪影響をなるべく少なくしました」という消極的な努力にしか過ぎないのに、「優しい」などと積極的努力を「してやっているんだ」のような、人間の驕りの印象に感じてしまいます。

いや、いつもいつも、そんなギスギスとしたことを考えているわけではないのですけれど、あちらこちらで、これほどうんざりするほど聞かされては、少々厳しく言いたくもなります。

消極的な努力でも、少しずつ積み重ねることは大事ですが、「優しい」や「守る」などと人間のほうが、自然より上に立ったような見方では、環境延命の進度もたかが知れたものでしょう。

しかし、そうとはいえ、私は、人の活動も否定はしません、自身が人間ですからね。不合理、不要な破壊でなければ、人が少しずつ壊すことも自然の修復でなんとか補えるのかもしれませんが、仮にいつか結局は壊滅に至る日が来るのだとしても、それは、人間という生命を生み出した地球環境の定めかなとも思えるわけです。

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杉玉~酒琳~

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~しつこいようだが、もうひとつ杉で~

造り酒屋の前を通りかかると目に付くのがこの「杉玉」。
軒先にいつも吊るしてあって、簡単に言えば、これを新しいものに代えることで、新しいお酒ができたことを知らせている。

古くからの風習で、造り酒屋では、杉の葉を束ねて軒先に吊るし、酒造の神の加護を願う「酒琳」(さかばやしと読む)というものがあったらしい。これが、いつしか杉を球状して造るようになったため「杉玉」と言うようになったということだ。

酒は気温の低い12月頃から3月頃に仕込まれる(寒仕込み)。一年の間に売る酒は、通常その期間にすべて造り、あとはその酒を貯蔵して出荷することになる。
杉玉は、最初の酒が搾られる冬の初め(大体12月初旬頃か)に新しいものと交換され、青々しい杉玉は「新酒ができましたよ」の広告になっている。また、次第に杉玉は茶色に色褪せてゆくが、これを酒の熟成だとも言われるようだ。

この杉玉、造り酒屋が、酒造りの合い間に、針金などで作った球状の土台に杉の枝を一本一本刺して、最後に球形に刈り揃えて作っているようだが、一つ2~3万円で作成を請負う業者もいるようだ。

今の時期、既にほぼ茶色くなった杉玉。たまたま酒蔵を通りかかったので、ここで触れたが、初冬に書くべき話題だったかもしれない。とはいえ、いつの季節も吊るされてはいるので、あらためて機会があったら眺めてみてはどうだろう。

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スギゴケ

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~小さな世界~

スギ・・・スギナ・・・ときたので、スギゴケに繋げたい。
とはいえ、コケのことはあまり詳しいことを知らない。

スギゴケは最もポピュラーなコケの仲間で、まさに杉の若苗にそっくりなその形状から、「スギ」の名前を頂いているが、正真正銘の「スギゴケ」というコケは、かなり標高の高いところに生育している種で、林道を走りながら地べたを観察するときには見掛けるが、標高が低い我が家の近所の野山で最も普通に見かけるのは「コスギゴケ」であるのが普通。

茎の先端から、伸びているのを朔柄といって2cmほどの高さで、先端に円筒形の胞子嚢である「朔」をつけている。これがまた、近くに寄ってよく見るとなんとも可愛いもの。

イモリを飼育する水槽で、このコケを一面に貼り付けたテラリウムを楽しんだことがある。なかなか素晴らしい緑色を呈した小世界を演出してくれた。それにコケは両生類と良く似合う。


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スギナ

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杉の次はスギナ

スギナといえば、小さな頃に「ツクシはスギナの子」と教わった。
そう聞かされたら、「なるほど、ツクシが育つといつかスギナになるんだ」と素直に思ったのは無理もない。「オタマジャクシはカエルの子」の類いなのだろうと思ったわけである。

確かにスギナとツクシは似たような部分があるし、早春にはまずツクシが生えてきて、そのうちスギナが混ざるようになり、いつしかそこは、スギナばかりになってしまうのだから、そのとおりなのかもしれない・・・

けれども、まだ小さなシッポが残っているカエルのように、ツクシがスギナに変わっていく途中の姿などは見たこともないし、直感的にはなんだか違うのでは・・・

そんなことに、頭を悩ませていたというか、楽しく考えさせられたというか、そういう純朴な年代には夢が多かった気がする。


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スギ花粉

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~スギがいっせいに花粉を飛散し始めた~

いまさらであるが、花粉とは雄性の配偶体であり、繁殖のための受粉へのアプローチとして風を利用している(このような花粉を風媒花粉といいます)スギにとっては、花粉の十分な飛散は種の存続に重要な生態なのだが、近年は専ら花粉症の原因としての話題でもちきりの感がある。

スギ花粉症は、スギ花粉の飛散するこの時期に、目、鼻に強いアレルギー症状が現われるわけだが、幸い何ら発症のない私には、実際に悩んでおられる方々にはまことに恐縮ながら、さっぱりピンとこない。

我が家の周辺の植生は、樹木ではスギの植林率が非常に高く、見回す限り周りじゅうスギばかりという状態であるから、ちょっと風のある日には、うっかりすると山火事かと見まがうばかりの花粉が飛翔するのを見ることができる。
現に昨日、今日あたり、かなりの黄煙が山から湧き上がるのを見た。

ただ、品種などによって、飛散量には随分と違いがあるようで、我が家の周囲に多く植えられている品種の「山武杉」は、ほとんど花粉を飛ばさないように聞いた事がある(飛ばすには飛ばすが、花粉症を発症させづらいと言ったのを聞き誤った可能性もあるが・・・)。

今朝の新聞には、スギ花粉の大量飛散を山火事と勘違いして、119番で消防車を呼んでしまった話、そして、駆けつけた消防士があいにく花粉症だったため、非常につらい思いをしたというご同情申し上げたいような話しが掲載されていた。

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夫婦のイチョウ

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~仲良く寄り添って枝を広げている~

家から程ない距離にある公園にりっぱな枝ぶりのイチョウがある。
まっ黄色な葉をいっぱいに身に付けた秋には、結構そこに銀杏を拾いに行くのだが、落葉した時期にあらためて眺めてみると、仲のよさそうなペアのイチョウだったと今更に気づいた。夫婦いつまでも、こんな感じにいきたいものだ。

もう春もすぐそこまで、とはいえ、まだまだ寒い。今年はたちの悪い風邪に悩まされ続けていることもあって、特に春の訪れを遠く感じている。そんな中にあって、寄り添って枝を張る夫婦イチョウの姿には、ちょっとほのぼのとした気持ちにもなれたし、葉が全て落ちて、枝振りがはっきり見て取れるこの時期の木々は、新緑や紅葉の時期とは、また別の視点で美しさがあると感じる。


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カヤ/榧

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~慈眼寺の大カヤ~

カヤはイチイ科の常緑の針葉樹。かなり大きくなる木で高さ40m近くまで達することもあるようだ。
この慈眼寺のカヤもさほど広くない境内いっぱいに、枝を広げていた。

木材として、堅くも弾性があり、木目が美しいことから、碁盤や将棋盤といえば、カヤ材が珍重されている。
どうも、最近は囲碁とは離れてしまったが、カヤの碁盤の美しさには心惹かれるものがある。さらに、囲碁は、このカヤ(盤)と、貝のハマグリ(白石)と、石材の那知黒(黒石)という絶妙な取り合わせにも魅力がある。

勝浦市植野所在、市天然記念物

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小さな陽だまりで

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~花びらの中の世界~

黄色い花弁に囲まれた小さな空間に自分を凝縮してみたら、きっともっと暖かく感じるだろう、この太陽のくれるエネルギーを。
とうに冬至を過ぎた太陽は、少しずつその力を増して、やがてたくさんの草木や昆虫たちを呼び覚ます・・・

ついこの間、春一番が吹き荒れて、四月並みの陽気となったかと思えば、すぐに、真冬の寒さが戻ってきた。三寒四温という言葉の「三」や「四」に特別な意味はないはずだが、程よい寒暖比率を用いつつ、リズムのいい響きを持ち、かつ、次第に春めいてくる季節をうまく言い表しているものだと感心する。

近所の土手に花開いたタンポポの花を覗き込んでみた。しばらくじっと見ているうちに、そこだけを切り取った小さな世界へ入り込めたら、さぞかしふかふかで暖かになれるだろうなという思いにふけった。

どうも最近、たちの悪い風邪に悩まされて、熱が引いた後も、長いこと喉のイガイガは取れないし、毎日、ほんのちょっとの悪寒に休まらない。
花弁の中の世界に入り込みたいなどというような、柄にもなく乙女チックな感傷は、間違いなくその体調のせいだろうとは思うが、毎日、分刻みのウイークデーの日常のなかにあっては、たまにはこんな寝床で、何に気を使うこともなく、時間に追われずに、ただ、のんびりと転がっている時があっても悪くはないなとも思う。

そうはいっても、次から次へと、昼は仕事、夜は寝る時間を惜しんで趣味の時間という生活は続く・・・

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