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ベニカミキリ

05210014
~竹に育って花につく~

散歩の途中、目の前をふ~っと赤っぽいモノが通り過ぎて、近くの小枝の葉にとまった。はて、と、そちらへ歩み寄ってみると、その葉の上にとまっていたのはベニカミキリだった。

いつみても紅色の体色をもったこの虫は、綺麗だしよく目立つ。決して珍しい昆虫ではなく、むしろ普通に見られるが、気に入っている虫のひとつ。

ベニカミキリは、成虫は他の小型のカミキリムシ同様に花に集まる。4月あたりから出てきて、クリやカエデ、ナシなど、この季節にカミキリムシがよく来そうな木の花を捜してみれば、その中にこの紅色の虫がいるのが見られるだろう。

しかし、こんな小さな虫でも、卵から親になって表に出てくるのは3年かかる。カミキリムシの幼虫というのは、たいてい害虫の汚名を持つが、このベニカミキリも例外ではなく、幼虫はモウソウタケを食料にしていて、やはり害虫とされている。
モウソウタケは食害や病気の少ない強い竹といわれるが、このベニカミキリには弱いようで、それなりに食害は問題らしい。

竹の裂け目などに生みつけられた卵から孵化した幼虫は、まず1年目の冬を越す。そしてじっくり時間をかけて、翌年竹の内部をたっぷり食べてさなぎになるが、やがて竹の材中で成虫になって、次の冬も越す。

最終的に、成虫の姿で竹から出てくるわけだが、出てくる前の冬の時期に竹を割って調べてみると、その食材からは、およそ想像もつかないような、この鮮やかな紅色が姿を現すことに、ちょっと感動するかもしれない。

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