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エゾゼミの声を聞き分ける(2)

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~朝は低位置で休憩するコエゾゼミ~

エゾゼミの仲間は、概して木の高い位置で細枝にとまっていることが多い。非常にたくさんの個体が鳴いているところでも、声は聞こえど姿はあまり目に付かない。
ついでに言うと、木にとまるとき、頭を下に向けて逆さまの姿勢で鳴くことが多いのも、エゾゼミの仲間の特徴である。
しかし、まあ、それはともかくとして、前回、姿の相違は書いたものの、その姿自体があまり見れないのであれば、鳴き声ばかりは聞こえても、何ゼミだか分からないということになってしまう。

では、そのエゾゼミの仲間たちの鳴き声なのだが、まあこれは、同時に聞き比べれば分かるけれど、それぞれ別々に聞いたのでは、正直、耳が慣れないと難しい。
どのセミも特筆するようないい声で鳴くわけではない。
「ギョー」とも「ギー」とも「ジー」とも聞こえるもので、アブラゼミより湿って連続した声である。

よくよく聞くと、まず、コエゾゼミの声は、他の2種と比べて少し音程が高い。つまり周波数が高い。対して、エゾゼミとアカエゾゼミは、周波数が低いわけだが、2種に周波数の違いはほとんど感じない。ただし、エゾゼミのほうは、メインの声のほかに、何か耳の奥が共鳴するような低い音の響きを伴う。
まあ、音を文章で表すのは難しいが、鳴き声をデジタルのレコーダーで収録し、これを音量/周波数のグラフで表示させると、コエゾゼミとアカエゾゼミの声は周波数のピーク1つの大きな山型を描くが、エゾゼミでは、大きな山のほかに、もっと周波数の低いところに、もう一つ小さな山が現れる。

こうは書いたが、こうやって文章で表しても、やはりピンとこないだろうとは思う。まずは、実物と肉声を山で聞いてもらえれば、それが一番いい。

この夏、信州や北海道で、たくさんのエゾゼミ属の声を聴いたので、エゾゼミの声について、少々考えていたところに、数日前、「エゾゼミ類3種鳴き声判定法開発」という興味ある新聞記事を見た。(つづく)

エゾゼミの声を聞き分ける(1)
エゾゼミの声を聞き分ける(3)

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