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エゾゼミの声を聞き分ける(3)

N20050814_501
~エゾゼミのアルビノみたいなアカエゾゼミ~

「エゾゼミ類3種の鳴き声判定法開発」という新聞記事に興味をもち、もちろんすぐに目を通してみた。開発したのは独立行政法人森林総合研究所東北支所の研究官であるという。

なるほど、記事によれば、エゾゼミ・アカエゾゼミ・コエゾゼミの鳴き声について、パルス数と平均周波数で分析したようだ。数値はそれぞれ、エゾゼミ45回/秒・約5400Hz、アカエゾゼミ75回/秒・約4900Hz、コエゾゼミ100回/秒・約6200Hzとのこと。録音してきた声をこれに照合すると3種がうまく判定できるということだ。
(詳しくはこちら参照)

人の耳でも一段高い音と聞えるコエゾゼミの声は、やはり、周波数が、ちょっと高いのだなぁということは分かった。ただ、パルスの数というものが、人の耳にどういう効果で聞えて来るのかはよく分からない。
それでも、具体的数値がある程度確定できたことで、少なくとも機械的には、判別ができるというわけだ。

これまで、書いてきたほかに、エゾゼミの仲間の標高と樹種での棲み分けというものがある。
標高の低いところから順に、まずエゾゼミがマツやスギに、次いでアカエゾゼミが広葉樹林に、そしてコエゾゼミはブナ・シラカバにという具合である。

これは、山にどんどん登っていくような林道を走ると体験できる。アカエゾゼミは、少々、生息地が限られているようで、ちょっと別だが、例えば、少し前に走った長野県の入笠山に登る金沢林道。ここで林道入口の標高500mあたりでは、エゾゼミがけたたましく鳴いていた。しかし、標高が上がるにつれて、徐々に聞えなくなり、しばらく、セミの声なしの区間があった後、山頂近いあたりのシラカバ林になると、コエゾゼミが鳴きだすといった具合である。

まもなく、これらのセミの季節も終わりに近いが、今回は、こんな細かな話題でも、そこには一歩踏み込んだ世界があって、これを研究していたりする方もいるものだと感心した次第であった。(おわり)

エゾゼミの声を聞き分ける(1)
エゾゼミの声を聞き分ける(2)

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