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湿原

N20050918_057
~秋の田代山湿原を歩いた~

福島県と栃木県をまたぐ田代山林道は、ここ数年栃木県側で通行止めとなっていて、いまだ、再開の話しを聞かない。その福島県側を遡って、通行止となる峠手前まで上り詰めると、そこが田代山(1,926.3m)への登山口になっている。

昨日、機会あって初秋のこの山に登る機会があった。この山の特徴は頂上付近が広大な湿原となっていること。
こういう山は、他にも幾つか例があり、苗場山などは、その代表例といえる。「田代」も「苗場」も湿原を水田に見立てたもので、古の農業関連の信仰に由来する名前であろう。

この山頂周辺の湿原は、地形の傾斜などからみて、湖沼が陸化したものとは思えず、別の成因になるはずであるが、そのあたりは詳しくないので、そのうち、調べて見ようとは思っている。

さて、この田代山の湿原、2,000m近い標高に渡る風も肌に冷たく、背の低い植物群は一様にやや赤みを帯びて、秋の気配を濃厚に演出していた。
湿原は、初夏の花が咲き乱れる季節が一番とは思うが、これはこれで味わいのある景観である。寒い季節の訪れが一足早い高所の湿原へ、秋のこの時期に足を運ぶのもいいかもしれない。

それにしても、田代山湿原には、食虫植物であるモウセンゴケが数多く繁殖していて、赤みのあるこのコケの色も、湿原全体の赤色を、よりいっそう赤く見せているように見えた。湿原では視点を低く落として、よくよく覗き込むと、様々な植物が各々独特の顔を見せてくれる。

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