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寿星・カノープス

N20060128-220304
Photo:Nikon D200/Tokina AT-X M100mm F2.8(1'58"F2.8)
~南極老人星が南天をゆく~

先週の大雪でまだ地元の山には雪が残り、車とはいえ夜間に登るのは少々気が引けたが、観望の好機を逃さぬよう長寿星を撮影に行ってきた。

長寿星・・・りゅうこつ座のカノープスのことである。見た目も画像でも、一見では赤っぽくて、ちょっとぱっとしない星にも見えてしまうが、実はカノープスは-0.7等という素晴らしい明るさをもつ白い星で、それはシリウスに次いで全天で二番目に明るい恒星なのである。

ただ、南半球ならその明るさを存分に見ることも出来るのだが、北半球の日本にあって関東あたりでは、南の地平線すれすれのところでやっと見えるため、明るさも大きく減じ、また、太陽や月が昇ったり沈んだりするときに赤く見えるのと同じ理由で、やや不気味に赤い色を呈している。

いや、実際には本当に現れる位置が低空であって、南の空が大きく開けていなければならない上に、街明かりの影響などもあり、見るだけでも案外簡単ではなく、星空にさほど興味のない方には、ほとんど知られていないのかもしれない。この星が見られる北限は、計算上福島県のいわきあたりとなるようだが、実際には大気中での光の屈折や、山から見る場合などもあり、阿武隈山地北部でも見れるようである。

そんな、見えずらさもあってか、その昔、中国ではこの星のことを「南極老人星」とか「寿星」と呼び、この星を見るのは縁起がよいとか一目見ると寿命がのびるとまで言われていた。「南極老人」というのは、あの七福神の寿老人とか福禄寿のような神様のようで、長寿をつかさどる神様であるらしい。

こんな真冬でも、星を眺めている時間だけはついつい寒さを忘れてしまい、あとで風邪をひいたりすることが多い。けれど、今日は、吉兆が南極老人星だけではなかった。
星を写したついでに、街の夜景でも撮っていこうかと、レンズを下に向け街の明かるさに合わせ、夜にしては短めの4秒ほどのシャッターを切ったのだが、その短い時間にピッタリ合わせて、かなり明るい火球といってもいいほどの流星が、画面真ん中に出現してくれたのだった。これはラッキー。しっかり写ったのを確認して満足し、最後まで寒さを忘れたまま帰宅した。(このとき見た流星へ

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