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天測点(2)

N20060225-095759
Photo:Nikon D200/AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
~茨城の天測点は明るい山頂~

前にも書いた「天測点」である。
昨日、茨城の高鈴山に登ったので、また出逢うことが出来た。いや、登ったとはいっても、自身の足ではなく車の動力に頼っての話だが、山頂はとても気持ちよい景色が広がっていた。さすが1等三角点と天測点のある山だと思う。

これが目的で登ってきたわけではなかったので、山頂に立ち三角点を確認した後、すぐ隣にあの八角柱があったのに初めて気が付き「おおっ」と驚き感激してしまった。そうそう、前に天測点の記事を書いたときには、この高鈴山の天測点には、遠からず出会えそうだなと思っていたのだった。

さて、天測点はかつて天文測量に使った子午儀という測量器の載せ台であることは前に書いた。そしてそれは全国で48箇所設置されたらしいが、その後廃されたところもあって、最後の設置があった1958年時点での設置箇所を最終的なものとすれば、全国に45箇所ということになるらしい。

また、この八角柱には規格があるというのだから、全国45箇所の天測点はみな同じ形ということだろうか、登山趣味は少々興味あるとはいえ、かといってさほどの入れ込みでもないので無理とは思うが、全ての天測点を見てみたい気もする。

ちなみに天測点の形状は次のように規格が定められているという。
材   質:コンクリート
柱のサイズ:D65cm×H200cm
      一辺27cmの八角形
基礎の石盤:W140cm×D140cm×H50cm

地理調査所(旧国土地理院)設置の第十五号天測点に見入っていると、空から雷鳴のような凄まじい連続破裂音のようなものが降ってきた。驚いてすぐ空を見上げると、50羽近い鳩の大群が、1羽のハヤブサに急襲されたところで、音は鳩が一斉に反転した時の羽音だった。空から聞える自然の音で雷以外にこんな大きな音を聞いたのは初めてだった。
高鈴山の山頂で2度の驚きと感動を味わった。

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乾燥芋

N20060225-142907
Photo:Nikon D200/AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
~冬の茨城の風物といえる~

茨城の海、鹿島灘沿いを車で流していると、「干し芋」の看板が目に入った。
少々時期は過ぎかけてしまっているはずだが、ふと食べたくなって国道を外れ、細い農道を縫って製造業者を訪ねてみた。

比較的大きな規模で製造しているところに立ち寄ってみると、まだまだたくさんの芋が干してあった。実際に匂いがこちらに香ってくるようなことは無いのだけれども、なんだか、しっとりした甘味が直接伝わってくる。

原料の芋は通常、甘味の元の澱粉が多い「タマユタカ」という芋を使い、それが茨城の火山灰土壌が栽培に適すのと、この地域の冬季特有の風も芋の乾燥に必要であること、更にやわらかさと甘みを整えるのに、昼夜の寒暖の差という条件も揃っているようだ。天日の恵と寒風で鍛えた茨城の名産といったところだろうか。

乾燥芋は、そのまま食べても美味しいし、よく、だるまストーブの天板に乗せ、半焼にしても食べたものだった。試食させてもらったが、甘みといい柔らかさといい、さすが産地の現場で食すといっそう美味しく感じられた。

ここではよく見る灰色のもののほかに、褐色の種類のもの(芋の種類も聞いたが失念・・・たぶん「ベニアズマ」)も置いてあった。聞いてみると、褐色の方はあまり広くは市場に出していないらしい。また、やはりシーズンは秋から冬、農家で自家用などに作るものは年明けあたりで終わりらしい。

ハウスなどで乾燥するのでなく、生の天日干しは、手間はかかるだろうが、やはり、いかにもおいしそうに感じる。もちろん、天日の恩恵をたっぷり含んだ甘味を家へ持ち帰った。

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カワセミの大きさ

N20060218-094103-1
Photo:Nikon D200/Reflex Nikkor 500mm F8 (画像クリックしてください)
~池一番の大物と出合った~

ちかごろ休日の朝の散歩では、すっかりカワセミ・パトロールが日課になった感がある。
つい最近のこの林道百拾号線の記事でも「カワセミ」「カワセミのつがい」に続いて3項目を数えてしまう。

決まった時間に決まったところに現れて、姿ばかりはちらつかされるのと、カメラに収めるのに、池を一周囲む網の柵が邪魔で、その上からレンズを覗かせるには、こちらの体がすっかり向こうから丸見えで、どうにも簡単には近寄せてもらえず、ビシッと撮れそうで撮れない対象になってしまっている。
(前回の「カワセミのつがい」の画像で100m、今回の画像など150mも距離がある。一番よくてもこのくらいだ)

ところで、カワセミの大きさというのは、イメージとしてはやや大めな小鳥というくらいの気がするのだが、実は小さな鳥である。数値で約17cmくらいということなので、スズメをほんの少し大きくした程度で、かなり小さいことがわかる。もう少し大きく感じさせるのは、色や存在の鮮烈さであるとか、頭、嘴の大きさが体に比べて大きめであることなどによるのだろうか。

さて、池の反対側で、近づくことの出来ない湖岸を、少しづつ移動するカワセミの姿を超望遠レンズで追いかけていたのだが、カワセミの行く手の視界に突然、大きなアオサギが現われた。なるほど、カワセミは小さい。むろんアオサギはサギの中でも国内最大種(全長93cm)ではあるが、それにしても、アオサギの頭一つ分しかない。画像でも互いを意識して見ている風な感じが分かると思うが、しばしこの態勢で対峙したまま動かない。

カワセミから見たら、アオサギの大きさに圧倒されるだろうが、アオサギもカワセミの特異な色に注意がいっているようにも見えた。
ひと時の対峙のあと、カワセミのほうは、例によって「チー」っと一声発し、あのエメラルドブルーの羽根を広げ、スカイブルーメタリックの背を見せて、アオサギのすぐ横を一直線の光芒を残して通り抜けてゆく。
そのときレンズを通して見たアオサギの表情は、声に出して笑えるほど唖然としているように私には見えた。

N20060218-095236
Photo:Nikon D200/Reflex Nikkor 500mm F8
~続いてカルガモとチュウサギ~

カワセミが、そのひと翔びで次に着地したのは、またも、大型の鳥、チュウサギ(白鷺)とカルガモの目の前だった。再び繰り返された大小野鳥の競演に、気分も湿りがちになっていた暗い曇天の休日の朝が、思わぬ楽しいひと時になった。

理科大好き人間の科学の工房「野鳥の大きさ比較(16)」にTB

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カワセミのつがい

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Photo:Nikon D200/Reflex Nikkor 500mm F8
~今日も仲良く~

家から見える池へやってくるカワセミがいて、つがい揃っての姿もよく見ることが出来る。

カワセミは、通常は単独生活が多いようだが、繁殖期には一夫一妻のつがいとなり、1つの谷に一つがいが縄張りをもっていると言われる。3月ごろ生まれるらしいヒナも一人前になると、親の縄張りから出て行くようだ。

我が家周辺のこの地は住宅地とはいえ、私が中学生だったころまでは、ただの野山のようなものだった。もちろん、何十年後にはこうして自分の住まいになっているなどとは夢にも思わず、よく友達と自転車に乗って探索したものだったのだが。
そういう地であるから、家の立つところを少しでも外れれば、すぐに以前の姿に近い環境がそこにあるのは幸いだ。

我が家の周辺の地形は台地とそこに複雑に入りこむ谷津田(この地方の谷の地形で、ほとんど水田として利用されている。)によりなっている。カワセミは、水生の小動物、主に小魚を主食として、沢沿いに生息する鳥であるから、この2つの地形のうち谷津田に活動する。

実際にカワセミが頻繁に現れるのは、住宅地に降った雨水を一時貯めておく人工の調整池であるのだが、この池はもともと谷津田であったところを、堰き止めるダムのような形で作ってある。

さて、つがいのカワセミだが、よく観察していると面白い。オスが小魚を捕獲してメスに渡そうとする。これを「求愛給餌」というが、そんなやりとりもあっていつも一緒に仲良くいるのに、たまにメスの機嫌が悪いときがあるようだ。 一緒にいることはいるが、オスがすぐ隣まできてちょっかいを出そうとすると、メスはすぐ逃げてしまう。

オスにしたら、「何をいまさら」かもしれないが、これは人にもよく見られる現象ではなかろうか。

※ちなみに雌雄は下の嘴の色で見分ける。黒いのがオスで赤いのがメスで画像では上がメス、下がオス(「カワセミ」を参照ください)

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水面月

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Photo:Nikon D200/AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
~蒼い光、水面に浮んで~

今夜も晴れている。
湯上りに、いつものように庭に出て夜空を眺めた。冴え冴えとした月の蒼白い光がまぶしくて、星々は輝きを沈めている。

庭に作ってみた小さな池。ちょっと味気のない水溜り。春になったら、ここにかえるの卵でも放ってみようかななどと思っているのだが、この小さな水面に月が浮んでいた。
小さな池だけに波はなく、月は歪みなく綺麗に浮いている。
いつもと左右反対の月。

もういくときも待たずに水面は氷が張るだろう。そのときそこに閉じ込められた月の光は、明日の朝、朝日が昇ると、人知れずキラキラと溶け出していくに違いない。

現実は、そんなにファンタジックじゃないけれども、時折そんなことでもありそうな幸せな気持ちに浸れるときもある。

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コゲラ・小さなキツツキ

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Photo:Nikon D200/BORG 500mm 1/125"-F6.6
~可愛いサイズの身近なキツツキ~

奥山を行く林道に行くと、時折、アカゲラなどのキツツキに出会う。コココココンっとキツツキ特有のドラミングだけが聞えたり、木々の間に赤い帽子のような頭も見えたりすると、ちょっとうれしい気分になる。

キツツキの仲間といえば、多くはそういう山の中に住処があるが、我々の住む街の周りの山や、ときには街中の公園などにも姿を見せるキツツキがコゲラである。

コゲラは、大きさはスズメくらいで、国内のキツツキでは最小の種。ちょっと見た目にはキツツキという感じが薄いが、木々の枝を時に垂直に、時に裏側にピタッと足で張り付いている姿や、キコココココッというドラミングなど立派にキツツキの特徴が見られる。

キツツキの仲間は、主に木の幹にいる虫を長い舌でなめ取るように採食するが、このコゲラは、虫だけでなく木の実も食べる。画像のように実をつつく姿は、キツツキというより、他の野鳥に近い感じもするが、尾をよく見ると、ピタッと枝に貼り付けるようにして、足による体の支えを補助するというキツツキの尾の特徴もちゃんと見せてくれる。

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イラガの繭

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Photo:Nikon D200/SIGMA 70-300mm F4.5-5.6D
(300mm 1/200" F5.6)

~これも冬の象徴~

散歩をしていて、1枚も葉の残っていない桜の木を見上げた。
あったあった。あるべきものが目の前に。不思議な縞模様をまとったカプセルは、小枝で木枯しに揺れていた。

イラガという蛾は羽根を開いて3cm余りのさほど目立つ蛾ではない。成虫は6~10月の夏季に全国で出現し、ちょっと分厚く毛が生えた感じはあまり好まないのだが、冬越しするためのこの繭は、子供の図鑑などにも必ずのように載っているし、昆虫たちの冬の過ごし方の代表として知られているのではないだろうか。

イラガの幼虫は全体に黄緑色だが、ニョキニョキと生えた何本かの角には、いかにも気味悪げにトゲがたくさんあって、触ったことはないのだが、うっかり触るとひどく痛むということだ。
繭の中では前蛹になって冬越し、5~6月頃蛹になった後、羽化して繭からでてくる。この繭は、ともすれば小鳥の卵かな?と思うような形をしていて、思った以上にこの繭は堅い。

ところで、表面の特徴ある褐色縞模様はとても不思議で怪しそうな模様であるが、なんのためにあって、どのようして色をつけるのだろうか・・・

模様の出来方は、どうも幼虫が繭を作るときの動きで決まるようである。繭は例によって絹糸で作られるが、外側は白く固まる液が流されていて、最後は白く固まる。ただその前に、中で幼虫が動くのに伴って、あのトゲの生えていた角や腹が繭にあたった部分では、中層にある褐色の液が外側へ染み出して褐色の縞模様に塗られるらしい。

しかし、なにか目的があるのか?となると、生物の不思議一般に通じるが、よく分からない。そこに何らかの効果があったとして、では初めからその生物が、その効果を期待・意図して行動しているのだと考えるのは、人間ならそのとおりあっても他の生物では難しい。

イラガの幼虫はカキやナシ、サクラ、ヤナギなどの葉を食べるので、この縞模様の繭は、これらの木の枝を冬に見て回ると比較的簡単に見つかる。

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ジョウビタキ

N20060108-1425240002pp
Photo:Nikon D200/AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
(200mm 1/180" F5.6
 トリミング)
~低い小枝で縄張りを見渡す~

最近、頭に白いものが急に増えてきた気がする。
自分の同年代を考えれば、かなり少ないほうだと思っていたが、それだって相対的な話であって、日々確実に増殖しているのは否めない。
まあ、最終的に真っ白になったとしても、それはそれで世の定めであって当たり前の話だし、積極に歳をとりたいなどとは考えるはずはないのだが、かといって、とってしまった歳に相応であるならば、真っ白な頭もまったく嫌なわけではない。

さて、ジョウビタキは、ヒタキ科の冬鳥で、夏季の繁殖は大陸であるようだが、冬になると日本全国に渡ってきて、比較的身近なところでも目にすることができる。この画像はオスであるが、オスは縄張り意識が強くて見た目も気丈な感じで活力がある。これに比べてメスはもっとずっと薄い配色で優しく可愛いイメージである。

漠然とこの鳥の名前を知ったとき、第一印象として「ジョウビ」の部分に誤って「常日」と当ててしまった。明るい森の中で、常に木もれ日の差す枝にとまって、楽しげにさえずっているような姿を勝手に想像したからだと思う。

しかし、実際には「ジョウビタキ」とは「尉鶲」と書く。「尉」は、官職の名前でもあるが、ここでは白髪の老人を指すようで、確かにそう言われてみれば、この鳥の頭部はちょうど白髪のような明るいグレーで、さっきまで若々しく気取って見えていたこの鳥の顔が、なんだか急に威厳のあるように感じるから不思議なもの。

「ヒタキ」のほうの語源は、「火焚き」が有力なようである。この鳥の地鳴きは「チッチッ」と鳴くが、嘴を「カチッ」っと鳴らす小さな音も出す。この音を火打石の音と聞いたものなのか、真偽は定かではないが。

デジタル一眼カメラにより、最近になって野鳥がまあまあの状態で撮影できるようになった。この画像くらいの距離(数m)ならば高倍率のズームでもUP可能だし、もっと遠いところでも手元の小型望遠鏡筒に直付けで、超望遠レンズ代わりになる。しかし、操作性のよくないこの望遠鏡のMFでは、てこずっている間にフォーカス外に鳥が移動してしまったり、悪くするとどこかへ飛んでいってしまうことも多い。機敏で正確なAFを備えた超望遠レンズが欲しいもの。しかし、おいそれと手を出せる金額の代物ではない。

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冬の朝、春の朝

N20051230-070401
Photo:Nikon D200/AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
(130mm 1/500" F6.3 ISO250)

~林道で晴れ晴れした朝を迎える~

朝はいつも前向きで、上を志向して、前途に希望がある

少し前に、朝の林道を走った時のこと、西の青炭色の空から3羽の水鳥が明るい東の空へと急ぐ姿を仰ぎ見た。
気持ちはよく分かる。いや、勝手な想像には違いないけれども、自分の目には、少しでも明るいほうへ、少しでも希望に近い方向を目指そうとする姿に映った。

冬の朝、まだ生き物たちの活動は静寂を守っているけれども、冬より春へ、明るい季節へと、少しずつ何かが動いている予感を覚える。

まだ寒いこの季節には、起床直後の体は重くて、瞼は重い。ストーブの前に丸くなっていたら、いつまでたっても動けない。けれども、朝の扉を開いて、空の光彩を目にすれば、たちまち瞳孔は開き、体は軽くなっってゆく。

Let's Kiss「だれかに・・・」へTB

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