月暈/つきがさ
Photo:Nikon D200/AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
(18mm ISO100 15" F3.5)
~朧な月もまた春の夜らしい~
数日前の満月の晩は雲がほとんどなく、綺麗に丸い月を眺めることが出来た。上空には寒気が入っているのか、湿気が入っているのか、月を眺めているうちに、珍しく月明かりの中での長い飛行機雲も見られた。
天気も下り坂なのかもしれないな・・・などと考えごとをしていたので、うっかり「月夜の飛行機雲」なんていう恰好の撮影材料もそのまま逃してしまったが、そのうちに今度は月に薄い高層雲が掛かり、暈(かさ)が現われた。
暈というのは、よく太陽に薄い雲がかかったとき見ることがあると思うのだが、あの周囲に現れる光の輪のようなものをいう。太陽の周囲に現れたものは日暈(ひがさ)ともいい、月の周囲に現れる月暈(つきがさ)と言って区別される。
暈は、太陽や月の前面にある雲の氷晶が、プリズムのように太陽や月の光を屈折させていることで見えるが、この氷晶は六角柱の形であることが多く、ここでは詳細に触れないが、六角中のどこから光が入って出てゆくかで、屈折する角度が変わる。太陽や月からの見かけ上の半径約22度の円に見えるものが一番見えやすく、46度の円に見える暈が現れることもあって、前者を内暈、後者を外暈という。
そういうデータを見たことはないのだが、月の暈は、春のこの時期によく見るような気もする。「朧月夜」などという春の歌があるくらいだから、気象条件的に高層雲などが出やすいのだろうか。
田畑の周りでは、菜の花が満開でツクシもたくさん顔を出した、カエルの声も少しずつ聞え始め、日増しに春らしさが増しているが、暈を掛けた朧月をあぜ道から眺めるのもまた、いかにも春を彩る風景らしいと思える。
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