カタクリ
Photo:Nikon E5700
~よく花を見ると、花弁の中にも不思議な模様がある~
野や里に春を彩る桜、タンポポ、菜の花。
同じ頃、山にはスミレにカタクリ。
この季節の林道では、カタクリの群落を見ることが楽しみの一つでもある。採る訳でも食べる訳でもないが、低いアングルで撮影すると絵になる花で撮影も楽しいし、何よりその色がいい。
多年草であるカタクリは、7年から8年ほどの年数を1枚葉で過ごした後に2枚葉の個体となって、やっと春に開花するようになる。1枚葉のうちは、3月の中ごろともなると、まだ木々が芽を出さず日が射す明るい林床に葉を出しはじめるが、木々の若葉が生え揃って、林床に十分な日が射さなくなる5月には、はやくも地上の部分は枯れはじめてしまう。しかし、地面の中では翌年の春まで鱗茎の状態で休眠に入り、これを繰り返して育ちながら、数年の間に栄養を貯えてゆき、ようやく葉を2枚出すようになって花を付ける。
ただの雑草のようでもあるが、ポッと出て花開いているわけではないのである。
カタクリという名前は、下向きに咲く花の形状が籠のようで、その花が傾いて付いているところから、古くは「傾いた籠」という意味で「カタカゴ」と言ったらしい。それが、「かたこゆり」になって、さらに音が転じ「かたくり」になったのではないかと言うのが有力とされているようだが、本当のところどうだろう。
一般には、カタクリの名前は、花よりも「片栗粉」として広く知られると思うが、現在普通に売られる片栗粉はジャガイモのデンプンで作るようである。
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