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化石

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Photo:Nikon E5700
その時代を生きた数々の生物

先月、常磐のいわきで化石掘りをして、巻きなしアンモナイトの化石が採れた。
「化石を掘る」というのは、自分にとってはかなり久しいことだった。林道を走っていても堆積岩の露頭が見られると、すぐに頭は化石の存在を考えるが、近頃では地層を手で触るところどまりで、掘りだしたり、下に転がっている石を丹念に調べたりということはしなくなっていた。

「化石」という言葉は広く知られるが、必ずしも正しく理解されているとはいえない。化石の話をすると、「ああ、○○の貝塚を見たことがあります・・・」とかの混同話も聞くことが多い。まあ、私にとっては古生物も縄文時代も興味の対象真ん中付近であることには違いないのだが。気が遠くなる太古の自然の姿を今に残す化石と、それに比べてしまうと、ぐっと新しい時代の人の営みを今に伝える遺跡がひとくくりになってしまうとは、こうした分野への興味の低さが伺えて残念である。

「化石」とは言いつつも、文字どおり石化しているようなものには、なかなか触れる機会がない。地層の形成された時代が新しく、そもそも岩石さえもない私の地元の地質からは、そういったものは望めず、特に意識して産地へ赴くということはしていないので、これはいたしかたないところである。

アンモナイトの化石というと、比較的近隣で産地としてすぐ思いつくのは、銚子といわき。銚子には2年間ほど住んだこともあったのだが、残念ながら赴任地での仕事に追われていたこともあり、その間に化石に触れる機会はなかった。

先日、いわきでの化石掘りではアンモナイトに出会うことは出来たが、また、子供時代のように太古の生物環境の生の痕跡に触れる機会を増やしてみたいと思う。

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