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雪形

N20060504114246
Photo:Nikon D200/AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
(105mm ISO100 1/1000" F6.3 PL-filter)

~林道陣馬形線より南ア・南駒ヶ岳-空木岳~

アルプスを一望に見渡せる林道を走ってきた。
中でも南、北、中央と3つのアルプスを一望できる林道王城枝垂栗線や、中央アルプス真正面の林道陣馬形線からの眺望は、天気・季節も相まって、本当にすばらしいものだった。

雪を抱いた山の姿、5月はとりわけ美しく見える。
富士にしてもアルプスにしても、はたまた日光や福島の吾妻連山、月山も飯豊山もみなそうだ。

同じ雪を被っていても、新雪は雪そのものが新鮮であるのに違いないが、たまたま雪が多く降ったところはより白く、たまたま雲が掛からなかったところは地のままということもあり、その真新しい白で描かれたシルエットは、気ままで大雑把で柔らかな線を示す。

日が当たり暖かな地形、雪の積もりにくい地形から順次に地を表して形作られる春の残雪は、形状は地形そのものを反映し、気ままなようでいて定型式では示せないようなルール、フラクタルな模様が描き出されている。

その一見無機質な「雪の形」又は現われた「地の形」の残雪模様から馬や鳥や人などの形を見出し、農耕の時節の目安としたものを「雪形」といっている。
有名どころでは、白馬岳の「代馬」、蝶が岳の「蝶」、爺ヶ岳の「種まき爺さん」など、山そのものの名前の由来となっていることも多いように、その麓の人々にとって、大変に身近な存在だったことが伺われる。

多数の人の目に同時に触れる自然が造った偶然的な形を、生きものや物にたとえるという点では、星を結んだ形で表される星座とも共通している。農耕や漁といった生活上の季節のめぐりと繋がりが深いところも、雪形と同様であるのは興味深いところである。

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