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ゾウムシ・葉上の競演

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Photo : Nikon D200 / Tokina AT-X M100 PRO D F2.8
~よくよく見るとなかなか楽しい虫~

ゾウムシの仲間の特別に種が多い
世界中で7万種以上の種を抱え、おそらくは生物界にあって最大の分類群なのではないだろうか。

熱帯雨林の詳細な調査をすれば、この種の数もどこまで伸びるかわからないというのは、他の昆虫群でもよくある話だが、そんな彼の地でなくとも、われわれの身近な山の周りにも、まだまだ新たな種が簡単に潜んでいるというような、ある意味ではとても興味を引きやすい昆虫群である。
ところが、実際にはあまり知れ渡った昆虫とはいえない。みたところ、クワガタやカミキリのような派手さはないからだろうと思うが、普段見過ごしがちな、この小さな甲虫をよくよく見ると、なかなか楽しい昆虫であることに気が付く。

家をちょっと出て、沿道の低木の植樹にからんだクズの葉を注意深く見て見ると、もうそこには、何種ものゾウムシが、それぞれの生活史を築いているのを目にすることが出来た。そこで目に付いた、ゾウムシたちを紹介してみる。
ここに紹介したゾウムシたちは、本当にごくごく普通種で、たいていのところで誰でも見られるものばかりなので、機会があったら、ちょっと葉の上に視線を移してみてはどうだろう。

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Photo : Nikon D200 / SIGMA 15mm F2.8EX DG Fisheye
シロコブゾウムシ(13-17mm扉画像も本種である

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Photo : Nikon D200 / Tokina AT-X M100 PRO D F2.8
オジロアシナガゾウムシ(9mm)

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Photo : Nikon D200 / Tokina AT-X M100 PRO D F2.8
コフキゾウムシ(5mm)

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Photo : Nikon D200 / Tokina AT-X M100 PRO D F2.8
ハスジカツオゾウムシ(11mm)

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テントウムシのさなぎ

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Photo : Nikon D200 / Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8
~太陽熱を利用する蛹~

テントウムシは、葉の先端までたどり着くと、翅を広げて空に向かって飛んでゆく、太陽に向かって飛ぶから「天道虫」と書くのだろうか。その辺はよく知らないが、太陽の位置をはっきり認識した行動があるのは事実のようである。

上の画像は、よく見慣れた、テントウムシの成虫の姿ではなく、その「さなぎ」の姿。テントウムシは、春から秋まで羽化の時期はさまざまだが、蛹を詳しく観察してみるとおもしろい特性を持っていることがわかる。

蛹は太陽の放射熱を育成に利用しているのである。
具体的には、蛹の背面が、その場所での太陽の南中時(ほぼ正午の位置と考えて差し支えない)における高度に対し、直角に、つまりは最も陽の当たりやすい角度に付着することが多い。

もちろん、個体差があって、たくさんある蛹(ナミテントウやナナホシテントウの蛹は、餌となるアブラムシのいる木の近くに集中する傾向がある)は、少なからず、あちらこちらを向いているものはあるが、全体には上記の太陽の方向を向き、また、季節によって変わる太陽の南中高度に合わせて角度も変わってゆくのも面白い。

また、上の画像もそうだが、このようなコンクリートをわざわざ選んで付着する傾向もある。これも、実は同じ理由で、暖まりやすいコンクリートの輻射熱をも利用しているのだと思われる。

ただ、蛹の期間をこのようにして短縮することに、はたしてどのような利点があるのだろうか。日当たりのよい場所に目立った色で付着しているから、鳥などの大きな生き物による捕食を防ぐためではないと思われるが、共食いを減らすためなのだろうか(テントウムシは共食いをする)。

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