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テントウムシのさなぎ

N20060617105037
Photo : Nikon D200 / Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8
~太陽熱を利用する蛹~

テントウムシは、葉の先端までたどり着くと、翅を広げて空に向かって飛んでゆく、太陽に向かって飛ぶから「天道虫」と書くのだろうか。その辺はよく知らないが、太陽の位置をはっきり認識した行動があるのは事実のようである。

上の画像は、よく見慣れた、テントウムシの成虫の姿ではなく、その「さなぎ」の姿。テントウムシは、春から秋まで羽化の時期はさまざまだが、蛹を詳しく観察してみるとおもしろい特性を持っていることがわかる。

蛹は太陽の放射熱を育成に利用しているのである。
具体的には、蛹の背面が、その場所での太陽の南中時(ほぼ正午の位置と考えて差し支えない)における高度に対し、直角に、つまりは最も陽の当たりやすい角度に付着することが多い。

もちろん、個体差があって、たくさんある蛹(ナミテントウやナナホシテントウの蛹は、餌となるアブラムシのいる木の近くに集中する傾向がある)は、少なからず、あちらこちらを向いているものはあるが、全体には上記の太陽の方向を向き、また、季節によって変わる太陽の南中高度に合わせて角度も変わってゆくのも面白い。

また、上の画像もそうだが、このようなコンクリートをわざわざ選んで付着する傾向もある。これも、実は同じ理由で、暖まりやすいコンクリートの輻射熱をも利用しているのだと思われる。

ただ、蛹の期間をこのようにして短縮することに、はたしてどのような利点があるのだろうか。日当たりのよい場所に目立った色で付着しているから、鳥などの大きな生き物による捕食を防ぐためではないと思われるが、共食いを減らすためなのだろうか(テントウムシは共食いをする)。

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コメント

あ、これ、こないだ見ました。
変わったテントウムシだと思ってまじまじと見入っていました。
蛹だったのか・・・
あまりに奇怪さにややビビリ気味で観察していたのですが・・・
結構な量が葉っぱについていたので、本当に気持ち悪い感じでした。
成虫はかわいいのですけどね。

投稿: さんぱつや | 2006.06.24 04:50

さんぱつやさん、こんにちは
結構な数が、同じような場所に
まとまって付いていると思います
このさなぎ(群)は
こんな、ぐずつき気味の梅雨空でも
ほんの少しの太陽の熱も吸収して
あっという間に羽化してしまいました
一昨日のあわただしい通勤時間になって
まだ、羽の色が薄いテントウムシが、
次々と、のこのこ出てきたを確認したのですが
撮影している時間がなく、残念です

投稿: 代官 | 2006.06.25 17:16

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