« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

ナナフシ

N20060709061356
Photo : Nikon D200 / AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
~小枝のような体と節~

先週末、雨の早朝、林道大名栗線(埼玉県)を走ってきた。

天気のほうは生憎でも、車で走る林道は、それなりの楽しみがある。特に春から夏にかけてのこの時期は、とにかく草木の緑が生き生きとして見える。

道にややかぶさり気味の木々の枝を掻き分けながら走り、ときおり気になるところで車を停めては、野外を歩いて回る。いつもながらのわがままな自然探索だが、車のボンネット上になにやら緑の木の枝が落ちている。いや、木の枝ではなく、そのように見える昆虫、ナナフシだった。

どうも、木々を分けて走るときに、ボンネットの上に振り落としてしまうらしい。一回でなく何回も同じようにナナフシを見つけることが出来た。ずいぶんたくさんいるものだ。

せっかく木の枝でのんびりしていたものを、ごっつい車で振り落としてしまってかわいそうなので、つまんで木の枝に乗せてやると、その場であっという間に擬態モードに入ってしまった。
まあ、見事に木の枝のように振舞ってはいるのだが、なにぶん自分がつまんで放った場所なのだから、いくらなんでも木の枝はでなく、ナナフシそのものに見えるから滑稽なばかりである。

ナナフシがこうして木の枝に擬態していることは、よく知られているところだが、ナナフシの卵というのが、また著しく木の実に似ているということはあまり知られていないだろうし、見たことがある方も少ないのではないだろうか。

ナナフシは不完全変態の昆虫で、カマキリのように、幼虫も成虫とほぼ同じ形態をしていて木の枝に擬態する。つまり、卵から成虫まで、一生通して擬態して暮らしている昆虫なのである。
そこまでしなくても、あまり美味しそうな体つきには見えないのであるが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

爬虫類の住める庭

N20060528124254_3
Photo : Nikon D200 / Tokina AT-X M100 AF F2.8
~シマヘビが遊びに来た~

湿度が高く空模様のはっきりしない日が続くが、本格的な夏はもう間近で、雲間からときおりのぞく日差しは、肌をつき差すような真夏の日差しそのものである。

庭の雑草もいままさに伸び盛りで、汗をかきかきひととおり草取りをしても1週間であっという間に元に戻るのには辟易するが、草取りをしていると、毎度のようにニホントカゲが顔を出すのがかわいい。

我が家の庭には、数匹のニホントカゲが住みついている。このところ、草取りのたび毎度顔を出してくれるのは、おそらく昨年の夏に孵化した幼生である。ちなみにニホントカゲは5~6月に卵を産み、2ヶ月ぐらいで孵化。メスはその間卵を守るようである。

ニホントカゲの幼生とはいっても、そういうにふさわしく小さかったのは春くらいまでで、いまでは孵化して1年近く経ち、もうずいぶん大きくなったものだ。真っ青だった尾の色も少しづつ褐色を帯び、体つき全体もずんぐり丸くなってきたのが分かる。もうそろそろ大人の仲間入りと言ってもいいのかもしれない。
餌となる小昆虫が多いこの時期、活発に走りまわっている。

少し前、庭にシマヘビがやってきた。
おとなしい性格のシマヘビの顔はかわいらしかったが、体長は180cmはあろうかというなかなか立派な蛇だった。ふと、気が付くと、野鳥がよく来るキンモクセイの木に巻きついて昇っていこうとしているところで、ちょっと一休みしているところを失礼して、アップで画像に収まってもらった。

訪問の狙いは野鳥か、アマガエルだろうか、こんな立派な蛇に庭の片隅にでも住みついてもらえると、住宅地内の庭としては、たいへん理想的なのだが、ひととおり用は住んだのか、数日のうちには、他の場所へと移って行ってしまった。

周辺の野山においても、だいぶ爬虫類たちにとっては住みづらくなってきてしまっている。できれば、こうした静かに暮らすものたちをそっとしておいてあげられる環境を残したいものだが、世の流れはなかなかうまくいかない。せめて小さな庭で、ひとときだけでも、ゆっくりくつろいでもらえたらいいなと思うし、不都合なければ、住み着いてもらえればなおいい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ホタル・房総のゲンジボタル

N20060701215904pst N20060629212528pst
Nikon D200 / SIGMA 24mm F1.8EX DG
~左が源氏、右は平家、光の周期が違う~

昨年、ヒメボタルとヘイケボタルのことをここで書いたが、読み返して見たら、なぜかゲンジボタルの題名では何も書かなかった。

そこでというわけではないのだが、昨晩、房総の山中にゲンジボタルを見に行ってみた。林道仲間から生息地の情報をいただいたので赴いて見たが、あいにく時間や天候が良くなかったか、大群生は見られなかった。それでも、数匹のゲンジボタルの力強い光は見ることができた。

房総の各地には、人為的に保護されているところも含めて、まだまだ、ゲンジボタルを観察できる所は残っている。房総のゲンジボタルは、もともと長いゲンジボタルの発光周期にもまして、長々と光りっぱなしが続き、5秒~6秒くらい光っているものも少なくない。

ゲンジボタルは、ヘイケボタルと並んで人に馴染み深いホタルである。旧来に比べてやはりその数を減らしたとはいえ、まさに日本のホタルの代表種であって、その大きさ、明るさからみても、ヘイケボタルやヒメボタルに比べて、堂々として見える。

代表的な3種のホタルの見分け方だが、簡単にまとめると次のようになるだろう。

(1)生息地、見ごろ
ゲンジボタル:流れのあるやや清流。5月終わりごろ~7月初めごろ、関東では7月2日ごろが最盛期になるらしい。19~20時くらいがピーク。
ヘイケボタル:流れの少ない、又は止水、谷津田など。6月~9月と少し遅め。時間はやはり20時くらいか。
ヒメボタル:他の2種と違い、幼虫が陸生なので水は必須ではなく、森の中にいる。時期は5~6月で、21時以降の夜更けでかつ、光がまったくといっていいほど届かないところに出る。

(2)光り方について
ゲンジボタル:明るくゆっくり明滅する。明滅周期は2秒(西日本)~4秒(東日本)。なお、房総のゲンジボタルは、明滅周期がかなり長く、6秒くらい光っていることもある。
ヘイケボタル:やや弱く、明滅の周期は1秒くらいであるが、ひと周期の間にも明るさに揺らぎがあることが多い。
ヒメボタル:フラッシュ状に明滅するので特徴的で分かりやすい。

(3)形状について
ゲンジボタル:15~30mmくらいと大きい。特に大きいのはメスのほうである。背中(胸部)の赤い部分にプラス(+)のような黒い文様があることが多い。
ヘイケボタル:10~12mmと小さい。背中の赤い部分に一本の黒い筋が入る。これを「ゲンジはプラス、ヘイケはマイナス」というらしい。
ヒメボタル:10mmに満たず、かなり小さい。背中の赤い部分の黒い模様は、縦方向に伸びない。

いまキーボードを叩いているパソコンの無線LANカードが、ホタルとそっくりな黄緑色の光を点滅させている。長く安定したこの光り方は、さしずめゲンジボタル系といったところである。

※画像は、左のゲンジボタルは房総山中、右のヘイケボタルは、我が家の近くの谷津田での撮影)

※過去の関連記事
ホタル・房総のヒメボタル
ホタル・近場のヘイケボタル

| | コメント (2) | トラックバック (1)

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »