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ホタル・房総のゲンジボタル

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Nikon D200 / SIGMA 24mm F1.8EX DG
~左が源氏、右は平家、光の周期が違う~

昨年、ヒメボタルとヘイケボタルのことをここで書いたが、読み返して見たら、なぜかゲンジボタルの題名では何も書かなかった。

そこでというわけではないのだが、昨晩、房総の山中にゲンジボタルを見に行ってみた。林道仲間から生息地の情報をいただいたので赴いて見たが、あいにく時間や天候が良くなかったか、大群生は見られなかった。それでも、数匹のゲンジボタルの力強い光は見ることができた。

房総の各地には、人為的に保護されているところも含めて、まだまだ、ゲンジボタルを観察できる所は残っている。房総のゲンジボタルは、もともと長いゲンジボタルの発光周期にもまして、長々と光りっぱなしが続き、5秒~6秒くらい光っているものも少なくない。

ゲンジボタルは、ヘイケボタルと並んで人に馴染み深いホタルである。旧来に比べてやはりその数を減らしたとはいえ、まさに日本のホタルの代表種であって、その大きさ、明るさからみても、ヘイケボタルやヒメボタルに比べて、堂々として見える。

代表的な3種のホタルの見分け方だが、簡単にまとめると次のようになるだろう。

(1)生息地、見ごろ
ゲンジボタル:流れのあるやや清流。5月終わりごろ~7月初めごろ、関東では7月2日ごろが最盛期になるらしい。19~20時くらいがピーク。
ヘイケボタル:流れの少ない、又は止水、谷津田など。6月~9月と少し遅め。時間はやはり20時くらいか。
ヒメボタル:他の2種と違い、幼虫が陸生なので水は必須ではなく、森の中にいる。時期は5~6月で、21時以降の夜更けでかつ、光がまったくといっていいほど届かないところに出る。

(2)光り方について
ゲンジボタル:明るくゆっくり明滅する。明滅周期は2秒(西日本)~4秒(東日本)。なお、房総のゲンジボタルは、明滅周期がかなり長く、6秒くらい光っていることもある。
ヘイケボタル:やや弱く、明滅の周期は1秒くらいであるが、ひと周期の間にも明るさに揺らぎがあることが多い。
ヒメボタル:フラッシュ状に明滅するので特徴的で分かりやすい。

(3)形状について
ゲンジボタル:15~30mmくらいと大きい。特に大きいのはメスのほうである。背中(胸部)の赤い部分にプラス(+)のような黒い文様があることが多い。
ヘイケボタル:10~12mmと小さい。背中の赤い部分に一本の黒い筋が入る。これを「ゲンジはプラス、ヘイケはマイナス」というらしい。
ヒメボタル:10mmに満たず、かなり小さい。背中の赤い部分の黒い模様は、縦方向に伸びない。

いまキーボードを叩いているパソコンの無線LANカードが、ホタルとそっくりな黄緑色の光を点滅させている。長く安定したこの光り方は、さしずめゲンジボタル系といったところである。

※画像は、左のゲンジボタルは房総山中、右のヘイケボタルは、我が家の近くの谷津田での撮影)

※過去の関連記事
ホタル・房総のヒメボタル
ホタル・近場のヘイケボタル

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コメント

光かたに差がある蛍がいることを想像したことがありませんでした。考えてみればそうですよね。
蛍の写真を星空のように光の点で写したかったのですが、5秒間も光るのであればそれはできない相談ですよね。
遠くから遠景でねらえば動きが小さく見えるので点になるのかもしれないですが、それでは・・・
やはり、撮影ポイントの設定がものをいいそうですね。

投稿: さんぱつや | 2006.07.08 08:11

ホタルの光を星空のように…ですか。
飛んでいるものばかり追っていますが
それも素敵そうですね
出来ないことはないかもしれませんよ
ホタルは、特定のピークに飛び交いますが
その前後に木に止まっているものが
多くいます
今年は、とまっているのも
飛んでいるのも、
とにかくホタルの大群に遭遇していませんけれど
とまっている大群なら
星空のように写せるかもしれません
ともかく、おっしゃるように、撮影ポイントは
おおきいですね
今度「星ホタル」もターゲットに加えて見ましょう
あ、今夜もいい時間ですね。
これからでも見に行ってみようかな

投稿: 代官 | 2006.07.08 19:49

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