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金星と土星の接近

N20060827044737
Photo : Nikon D200 / Tokina AT-X270 AF 28-70mm F2.8
~お楽しみは東雲に隠れてしまった~

東の空が白む前の早朝に床を出て星空を見上げた。

林道に出かけるときは、たいてい早朝に出るか、前夜から出かけるので、そのときも空は見上げはするが、今日は珍しく地元でじっくりと晩秋の空(いまごろの日の出前の空は晩秋から初冬の星々が見えている)を見上げることができた。
地元にしては、8月初めに赤城で見た星空ほどではないにしろ、月がなく、雲もない澄んだなかなかきれいな空だった。

早朝に床を出たのは、今日(8月27日)の日の出前後に金星と土星が4分角(1分角は1度の60分の1)まで接近するという、珍しい光景を見たかったからである。

もっとも、最も接近する時間は日が昇ってから3時間半以上も経った8時40分ころであるので、比較的口径のある望遠鏡(少なくとも10cmくらいは必要)で追尾していないと厳しいだろうが、まだ日の出る前の薄暗いうちでも、かなり接近しているはずで、見れるところまで見てみようと思っていた。

4分角というと、肉眼では2つの惑星が2つに分かれて見えるかどうかの角度であり、土星の輪が十分に見える大きさまで望遠鏡の倍率を上げてみても、その土星と金星とが1つの視野内に並んで収まるという角度であって、地上からはなかなか感じられない宇宙の立体感というものを感じられるのではないだろうか。

無数に見える恒星は、それぞれがあまりにも遠く、どんな大きな望遠鏡でも点にしか見えない。点と点を見比べても、あまり距離感というものは沸いてこないのだが、惑星のような一定の視面積を持った天体同士が並んで見えると、奥行きの距離感というものがかなり感じられるようになる。月の向こうに土星が隠れるような現象では、月の外縁は、まさに「隣りの星の地平線」そのものである。

さて、明るい惑星同士のこれだけの接近(地球からの観測で見た目の角度が近づくだけで両惑星の距離が実際に近づくという意味ではない)を特定の場所から見ることが出来るのは、10年や20年に1度くらいのことと思うので、期待に胸膨らませて金星と土星が東の空から昇ってくるのを待っていた。

ところが、なんとも空しいことに、それまで澄んでいた空にモヤモヤした雲がやってきて、東の空だけ隠してしまい。ついにはそのまま日が昇っても曇り空という残念なこととなった。
やれやれ、こうした気象のいたずらや、仕事への出勤などの事情も含めたら、10年や20年に1度どころではなく、一生に1度か2度見られるかどうかというくらいのことになってしまうのかもしれない。

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