ミヤマカラスアゲハの光沢地域差
Photo : Nikon E5700
~目を奪われる美しい翅~
先月下旬に栃木の林道で主に蝶・トンボを見てきた。
走って来た見通沢林道ほかの様子は本サイトのツーリングレポートを参照いただきたいが、ここでは、同レポにも書いたが、ミヤマカラスアゲハの光沢について書きたい。
ミヤマカラスアゲハは、黒地の翅に美しい青緑系の光沢があるカラスアゲハによく似ており、更にそれに輪をかけて鮮やかな光沢がある大型のアゲハである。夏の林道では、比較的よく見かけ、水場でオスが大集団で給水しているところなども、よく見ることができる。
このミヤマカラスアゲハの、ときにブルー系、ときにグリーン系の反射光沢色は、経験上、どうも地方によって違いがあるのではないだろうかというのが、レポで投げかけた疑問であったが、いろいろ調べてみようと思ったものの、どうも、その答えにすぐには行きつけそうではない。
ミヤマカラスアゲハの給水は、オスが生殖に必要なミネラルを採るための行動ではないかというのが有力説である(給水行動はオスにしかみられない)。
その給水や幼虫の時に摂取する植物から、その地方の地質が含む、特有の金属元素を体内に採りこむこととなり、それが世代に渡って蓄積し、金属の特長によって発色の作用が出るのではないかというのが、はじめに想像したところであったのだが、よく考えると、蝶の翅が金属光沢に見えるのは、細かい凹凸からの反射によって生じる光の干渉であって、そこに実際に金属があるからというのではないのだから、ここで仮説はいきなり怪しくなる。
そうなると、なんとなくの経験上で決めつけていた地域による光沢色の差異という現象自体が、そもそも本当に存在するのかどうかというところからもう一度見なおす必要がある気がしてきた。
話は降り出しに戻ってしまったわけだ。
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