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真夏の太陽と近日点

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Photo : Nikon D200 / AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
木陰が恋しい夏の空

梅雨は明けたということであるが、今年は本当の夏がなかなか来ない。
だいたい、自分の頭上の空模様はともかく、天気図をみても、発達した太平洋高気圧の姿など見当たらず、まったく夏型とは程遠い気圧配置となっている。

ともあれ、夏といえば、やはり照りつける太陽である。
子供の頃は、一人で虫網や玉網を持ってよく出かけた。出がけには、玄関先で麦わら帽子を無理やりかぶらされたものだが、あのチクチクする感触がいやで、家を出るとすぐ脱いでしまったものだ。

真夏というのは、7月の終わりから8月初旬を差すものと認識しているが、この時期の太陽というのは、夏至はもうずいぶん前に(6月下旬)過ぎ去って、既に南中高度は日に日に低下し始めている。

にもかかわらず、気温はやはり夏至の頃より今の方が高くなりやすいのが普通である。これは、真冬でも同じことであるが、太陽熱で生じる四季も、ストレートに入射熱量の絶対値だけで左右されるのではなく、地球がすぐには暖まらない、また、いったん暖まったら熱を簡単には逃がさない大地や海や大気に覆われているためであって、寒暖のピークというのは、日射の強さのピークより少々遅れて訪れる。

夏の太陽は、冬に比べると遥かに頭上近くを通ってゆくのだが、それだけでなく、どことなく冬より近くて力強くも感じる。
では、実際の太陽までの距離というのはどうであろうか。

地球は真円に近い楕円軌道で太陽の周りを年に一回公転しているので、その軌道上には太陽に最も近づく点(近日点)と、最も離れる点(遠日点)があり、地球は年に一回ずつそれらを通過することになるわけだが、地球が太陽に最も近づく近日点は、実は1月初旬ごろ、逆に離れる遠日点は7月初旬ごろであって、北半球は近日点が冬である。

したがって、日本で見た太陽が、冬より夏の方が近く感じるとしても、それは、深い入射角(太陽の高度が高い)と気温から感じるイメージに過ぎず、微妙な数値では、冬の方が太陽は近く大きいことがわかる。

そうはいっても、それこそ地球の公転軌道はさほどひしゃげた楕円ではないので、遠近の差はごく僅かであって、入射角と気温から感じるイメージのほうが優先しても不思議はないかもしれない。

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