権現の大銀杏
Photo : Nikon D200 / AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm
~冬を告げる樹~
旅先での朝の散歩は楽しい。
この夏に、そんな散歩の先で出会ったのは、秋田県山本郡藤里町田中にある大銀杏。このイチョウ、樹齢は推定500年ともいわれる。幹はもちろん大きいが、数メートルも垂れ下がった何本かの太い気根がイチョウには珍しい。そして、それだけでなく、ちょっと変わった性質を持っているらしい。
この樹の落葉で豊凶を占うということはガイドにも案内があった。ただ、それは落葉の何をどう評価して占われるのかよくわからなかったのだが、代わりに地元で聞いた話は、それとは別の話だった。
この地方は冬には積雪で閉ざされるが、晩秋に降ったその雪が根雪となるのかどうかがこの樹の葉の落葉で分かるというのだった。
晩秋の雪は、降り積もっては一度全て解けたりまた積もったりと繰り返し、最後はいつしか根雪となってゆくが、そんな晩秋のある晩に、この大きなイチョウの樹の色づいた葉が、ごぉーっという大音響とともに一気に全て落ちるというのである。
雪が降り始める頃になっても、この樹の葉はまだ落ちない。まとまった雪があると、他の集落のほうから、大銀杏はどうかと声が掛かる。「今年はまだだね」と答えるときは、「ああ、この雪は解ける雪か」となり、「落ちたよ」と答えれば、「この雪は根雪だね」となるそうである。
落ち葉というのは、一枚、また一枚とはらはら落ちるもの、もちろんこれまでにそういう普通の樹しか見たこともない。一斉の落葉にはどんな仕組みがあるのか気になるが、理屈はともかく、その珍しい現象を直接見聞きしたいものである。
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コメント
とりあえず、見てみたいですね。
できるなら、落ちる瞬間を写真にとらえてみたいですね。
ところで、この現象、実際に見た人はいるのでしょうか?
投稿: さんぱつや | 2006.09.04 07:34
さんぱつやさん、こんばんは
確かに見てみたいものです
正直なところ、客観的に考えれば葉が主体的に
一斉に落ちること、イチョウの木の組織細胞に
そのような仕組みがあることなどは
ちょっと考えられませんね
おそらくは、雪が多めにまだ葉の残る木に積もったとき
一定の限度を越えてしまうと雪崩的に雪が落ち
それに伴って、今にも落ちそうだった葉が
全部きれいに落ちてしまうということなのでは
ないかというのが、最も考えられそうなこと
なのではないかと思っています
確かにゴ~っという大音響はあるでしょうね
見た人がいるかどうか、上記の想定どおりなら
まあ、壮観ではありますけれど、
神秘的というほどのこともないかもしれません
ないかもですね
投稿: 代官 | 2006.09.05 00:22