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カラマツ林に立つシラカバ

N20061029111339
~信州の「貴婦人」になる日が来るか~

信州の峠を下る林道で、ふと見上げると、カラマツの林に混じって清楚に見えるシラカバが目を引いた。

そういえば、「貴婦人」という名のシラカバが、日光の小田代ヶ原に立っている。小田代ヶ原に立っているその「貴婦人」は、樹齢70~80年といわれ、平均樹齢が50年前後というシラカバにあっては老木であるという。平坦な湿原の向こうに広がるカラマツ林の見事な黄色をバックに、その秀麗な樹形と白い樹肌を収めようと、魅せられたカメラマンが群がるそうである。

しかも、その樹は年に一度、ちょうど今頃の時期だったはずだが、昇る朝日からの一条に、スポットライトのように照らし出される日などというのがあるらしく、当日は暗いうちから大変な賑わいであるとか。

ところで一方、この信州の名もないシラカバだが、そういった名高い樹というのではなく、一本の大樹というわけでもないにしろ、なかなかに美しい姿で感動した。バックのカラマツというよりは、足元のカラマツとバックの冬枯れに浮かび上がる白のコントラストが美しい。いちばん手前の一本などは、樹形も樹勢もすこぶるよく、まだまだ、これからすくすくと、空に向かって元気に伸びていきそうだ。将来、名のある樹になるかどうかはわからないが、またこの道を下るたび見上げてみたいと思っている。

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