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桜を切る

N20061105111442
~秋の陽だまり、坊主の並木~

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の諺は多くの方がご存知のことだと思う。

桜は切るとそこから腐り易いので、絶対切るなということではないけれども、剪定などはあまり行わず、切る場合は場合によっては薬を使うほど十分注意すべきであることについて、とても丈夫で、樹形を好みに整えるためにほとんど躊躇がいらない梅の樹をもってきて対比させた言葉である。

少し前の暖かく晴れた休日に、近くの湖の周囲を散歩していると、なんとも見事に、まるで、街路樹のケヤキなどの枝を払うのと同様に、バサッと太い枝ごと剪定された桜が並んでいた。

はて、桜の木は、先の諺があるにせよ、絶対に切ってはいけないというわけでもないとは思うが、それにしても、切り口が腐りやすいのは確かであるから、ここまで切っても大丈夫なのだろうか。少なくとも、花芽の付くのは今頃だろうから、来春の花は見られないように思われる。

園芸の知識などないので真相は知るすべもないが、桜の性質を知り尽くしたプロの庭師が、その性質に従って剪定を施したということなのだろうか。それとも、何か菌性の病気でもあって、枝を落さざる得なかったのだろうかなどと、やけに暖かな秋の陽射しに、ぼんやりと考えながら、昼時も近づいたので家路についた。

それが来春ではないとしても、またここに白い幻想的な並木が見られるといいのだが。

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