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ヒヨドリ

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~畑のかわいい嫌われ者~

この秋から冬にかけては、果実などの実りが悪かったのだろうか。

ナンテンやマンリョウなどの庭の赤い実が、ヒヨドリにことごとく食べられてしまう。確かに玄関脇のピラカンサの赤い実は、毎年実るはしから食べられてしまうのだけれど、ナンテンまではそれほど食べなかったと思うのだが。

そういえば、この秋には、近隣の銀杏は皆無に等しかった。よく注意していなかったけれど、そうした野山の果実の凶作は野生の生き物には死活問題。どうもこの冬の人家周辺への野鳥の出没頻度が多いような気がするのも、そういう理由があって単に気のせいだけではないのかもしれない。

ヒヨドリは、日本の各地に普通に分布している鳥で、本州以南では留鳥、北海道だけは夏鳥で本州に渡る。
生活範囲は低地や低山帯の樹林で、人家周辺や公園などでも樹木が豊富なら繁殖する。

食性は夏は昆虫などの肉食中心であるが、冬は果実や種子などの植物食が中心となり、春にはサクラの花の蜜を吸ったりもする。スズメのように花ごと落してしまうことはなく上手に嘴を差し込んで蜜を吸う。しかし果実は大好物であるから、庭の果樹や果樹園には、かなりの悪さをやってくれる。まあ、彼らの立場で見ればいたしかたないのも事実ではある。

そうしたわけで、人に敵意が感じられるからなのか、比較的注意深く、あまり傍には近寄れないが、ギャアギャアと喧しく鳴くこの鳥も、よくよく見ると、黄色い口元に赤い頬と、なかなか可愛いものである。

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ジョウビタキ2

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~振り返る目線が可愛い~

冬になって、野鳥たちを見たり撮影する時間が大きな楽しみになっている。

ジョウビタキについては、以前にも書いた。派手ないでたちで縄張り意識も強く気丈なオスの画像を貼って、それに比べてメスはもっと優しく可愛いイメージと書いたが、今回はそのメスの画像を貼ってみた。

どうだろうか、小さな野鳥で、ここまではっきり雌雄の性格の差を感じるものは少ないかもしれない。おとなしめの地味な色でありながらも、ホワッとした柔らかそうで温かみのある羽毛の色も、クリッとしたつぶらな目許も、まさに可愛いというほかない器量ではないだろうか。

チッチッっと鳴くオスと比べて、小さくクックッと低く鳴くメスは、地味な羽色であることもあって目に付きづらく、野鳥探しをしていても、気づいたときには、自分のすぐ傍にいて驚かされるということも多い。

それにしても、こんなに小さく可愛らしいのに、春になるとまたサハリンや中国へと渡って行くというのだから、野生の生き物たちの力は底知れない。

前回ジョウビタキについて書いた1年近く前には、機敏で正確なAFを備えた超望遠レンズが欲しいと書いたが、なんとかそれらしきものを手に入れることが出来たので、この冬は、幾度となく撮影の機会があってうれしい。

関連記事>ジョウビタキ(1)
画像>四季の扉「ジョウビタキのメス」

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~内暈・幻日・環天頂アーク・ラテラルアーク~

子供の頃、家の玄関にあった鏡の端に冬の陽射しが差し込むと、鏡はプリズムとなって、玄関の白い壁には虹が投影され、それをうっとり眺めたものだった。太陽の創りだす光彩はいつも神々しい。

ひと晩前の月には、見事な月暈が掛かっていたのであるが、この日の昼に空を見上げると、太陽がすばらしく、そして、バリエーション豊富に薔薇色の暈を見せてくれていた。

日暈は、水滴による虹と違い、高層の氷晶によって光が屈折・反射して見られるもので、六角柱形状の氷の結晶に対する太陽光の入射角度により様々な方向に屈折、反射が起きて、各種の環や弧などの形状となって現われる。

おそらく一般に日暈といわれているのは内暈のことで、これは、中心の太陽から半径22度の視角度に環となって見える。また、太陽の水平位置左右の内暈と重なって又はやや外側に太陽のような明るい部分が現われることがあるが、これが幻日である。

このへんまでは、比較的よく知られているが、暈は非常に奥が深く、Kasan20070104144917_1ここでそのすべては語れないので、追々機会を見て紹介したいとは思うが、これらはみな、とても幻想的なものであり、中には非常に稀な現象もあるので、これらを見ると何かとても幸せな気分になれる。

ひとまずは、この日の午後に見えたものの名前だけでも紹介しておく。
上の画像では、14:49の低めの位置の太陽に対し、それを囲むような「内環」、また、太陽の左右方向(画像は右だけ撮影)の内環あたりに明るいスポットの「幻日」、そして、内環よりずっと外側で天頂近くに、内環と逆に太陽方向に膨らんだ弧の形ではっきりした虹色の「環天頂アーク」、さらに、環天頂アークより内側にその反対向きの弧の形状で「ラテラルアーク」が見えている。

また、下の画像は、だいぶ日没に近づいた15:46の太陽であるが、こちらでも、「内環」「幻日」が見えているほか、太陽の下に太陽に匹敵する明るさの柱状でN200701041546521_2「太陽柱」(成因が反射のため虹色にはならない)が見えている。

これらこの日に見えた現象のほかにも、「外環」、「タンジェントアーク」、「環水平アーク」などといった日暈の数々がある。

(画像は上下とも07.1.4千葉県内)

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