ムクドリ
ムクドリは、そのへんに当たり前にいる鳥だというふうに感じられるだろうし、実際、人家の周辺には、多くのムクドリが棲息している。
ところが、林道のような自然豊かなところでは、いざ、ムクドリの写真を撮ろうとしてみると、これがまったく撮れないのである。
姿を見かけないわけではない。いや、むしろ、最も見かける鳥の一種かもしれないが、その姿に気づく時というと、決まってバサバサっと羽音のしたほうに目をやったとき、目立つ腰のあたりの白羽だけを強く印象に残して飛び去ってゆくムクドリの後姿ばかりである。
いまでは林道で、ムクドリのことを私は「腰白」と呼んでいるほどである。
一方、ムクドリは、平地の人里に多く、街中の公園や庭園などにも、多くの姿を見かける鳥である。都会での観察にはまったく苦がなく(※)、地面を歩き回って昆虫などの小生物を食べる姿をよく観察できる。なお、秋~冬には、木の実を好んで食し「ムクドリ」という名前は、椋の木の実を好んで食べるため「椋鳥」と呼ばれるようになったとも言われるくらいである。
群れで生活する時期(繁殖期の後)があり、かなりの広範囲から、街路樹などに数百、数千ものムクドリ集団で集まってきて、ねぐらとすることがあり、これが、騒音や糞害として問題になる場合さえある。
ところ変わると、生き物の生き様も大きく変わるものである。
※都会に棲息する野鳥は、みな、自然豊かな場所よりも、都会での観察のほうがはるかに簡単である。カワセミなどもまさしくその好例である。人間の気配というものに馴れていて、相当に近づいてもなかなか逃げないので、撮影チャンスが多い。上の画像も都内の公園で目の前にいたつがいである。私の自宅周りでは、とてもではないがこの間合い(APS-Cの200mm)には入り込めないのである。このあたり、なにか、ちょっとすっきりした気持ちにはなれない。
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