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ホームズ彗星の拡散

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~その見かけの大きさ満月大~
(07.11.13 APS-C500mm画角で撮影)

最初見たときは、視面積を持った恒星のようだったホームズ彗星だったが、アウトバーストを起こして吹きだしたガスはどんどん拡散し、日を追うごとに見かけの大きさが大きくなってゆくのが分かる状態が続いていたが、それもとうとう満月と同じの大きさにまでなってしまった。

拡散するにつれ、面積あたりの光度は低下してきており、全体の明るさは最も明るかったころの2等台からだいぶ暗くはなった。それでも、まだまだ肉眼でもよく見えるし、双眼鏡なら視界に大きくその姿を見ることができる。

もちろん、カメラで充分露光をかけると、まぶしいほどに明るく撮影できるので、まだまだ楽しみは続く。

ところで、あの長く尾を引く、通常の彗星の姿というのはよく知られたところであるが、他の天体との実際の大きさを比較すると、いったい、どのくらいのものであるのか、あまり意識したことがなかった。

現在(07.11.13)、肉眼で見えるガス部分がだいたい満月と同じくらいの視直径であり、データを拾うと、ホームズ彗星までの距離は、おおむね1.6AU(1AU=1天文単位は、地球と太陽の平均距離)ということだから・・・なんと!月と比べようかと思ったのであるが、月と太陽は概ね視直径は同じであるわけだから、ホームズ彗星のガスの広がりの実際の大きさは太陽の直径の約1.6倍ということか。まったく想像外の大きさだ。
ちなみに、現在の月までは約0.003AUで太陽までは0.990AUということであるから、それぞれの地球からの距離の数値がそのまま直径の比になるはずだ。

もっとも、今回のホームズ彗星は、尾が地球からの見た目で主に真後ろの方向に伸びていてるらしいと前回書いたが、つまり、上記の直径というのは、彗星を正面から見たときのあの彗星の頭の部分の太さとは限らず、後ろに伸びた尾が広く拡散したものであるのだとは思う。

今回のホームズ彗星は、その明るくなった原因や見る方向のため形こそ変わっているが、見た目の大きさそのものが他の明るくなる彗星と比べて、特に大きいというわけではないと思う。彗星というものの大きさをあらためてよく考えてみると、みなこんなに大きいものであったわけだ。確かに、地球の軌道に極めて近くを通る彗星などは、空いっぱいに広がることもあるくらいだ。それにしても、意識したことがなかったとはいえ、予想外のサイズである。

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