クロヤマアリとナナホシテントウ
春の野は、いろいろな植物が次々と芽を出しては花開き、昆虫や小動物も姿を現わし始めるから、その変化からなかなか目が離せない。
目覚めの季節、野の草を観察していたら、暖かな陽射しに元気になったナナホシテントウが、あちらこちらのカラスノエンドウの上で活発に動き始めている。
早速カメラを構える。テントウムシの飛び立つ写真、結構見かけるものだが、いつも狙っていてもなかなか撮れないものだ。と、ふとすぐ手前に生えているヒメオドリコソウの花の上にクロヤマアリがいるのを見つけた。
クロヤマアリは、アブラムシの排泄物の甘露を餌にするため、飼育するように保護しているから、アブラムシを餌にしているナナホシテントウとは利益相反関係にあり、ここで何かが起きるだろうか?
そう思っている間もなく、クロヤマアリはスルスルっとヒメオドリコソウを降りて、隣のナナホシテントウがいる草に上りはじめた。そして真っ直ぐナナホシテントウに掴みかかって、あっと言う間に弾き飛ばしてしまった。
勝負は約1秒。これには、ちょっと驚いた。クロヤマアリは、サムライアリに奴隷にされたり、他のアリとの攻防をみても、それほど好戦的なアリとは思えないのだが、本能的な行動なのだろうか?
もっとも、不意の攻撃にあったナナホシテントウは、例によって手足を丸めて亀の子状態。応戦することもなかったのだが。
(戦い前の両者の姿→四季の扉)
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