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ニホントカゲの巣穴

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~土の中の子育ての家~

日当たりのよい日、自分が歩を進める度に「カサコソッ」という枯れ草をすばやく這うような足音が聴こえる。ニホントカゲの足音だろう。

ニホントカゲは、特に春など日向にもよく出ているが、かなり警戒心が強い。人の足音を聞くと、さっと石の間や穴に入ってしまう。もともと土の下が生活の場でもあるようで、そこで大半の時間を過ごしているのは当然なのかもしれない。

4月晩春から5月初夏のちょうど今頃の時期、ニホントカゲは繁殖期に入る。出歩くトカゲを見かけるよく見ると、喉のあたりが血でも流したようにオレンジ色をしていることもある。喉に色が出るのは繁殖期のオスの特徴で、オスは特にこの時期は闘争的で、他のオスと激しく噛みつきあって戦っているのをみることもある。

いつもニホントカゲが出入りしているのを見かける斜面に、ニホントカゲの巣穴らしきものが掘ってあるのを見つけた。はたして自ら穴を掘るのか、なんらかの穴や隙間を利用しているのかよく分からないが、入口の形はなんとなくニホントカゲの体型にあっているように見えなくもない。

この穴をずっと見ていたら、ちょうど家主が出入りするところに出くわした。周辺にもいくつか同様の穴があって、出てきた主は、あちらこちらの穴を確かめては出てくる動作を繰り返したりしていた。その時点ではそれらの穴同士が地中で繋がっているようには感じられない。

ニホントカゲの雌は、これらの巣穴に10個前後の卵を生み、ひと月あまりかかる孵化までの間、ずっと卵を守るという。出たり入ったりの動作は、長期戦となる子育てのために、巣穴の品定めでもしていたのだろうか。

しばらくしてから、この穴を探すと、どうやってそうしたものか、巣穴の入口は埋められているか、またはコケの塊を被せられていて、どこにその穴があったのか、容易には分からなくなっていた。
(画像はかなりの手ぶれですがご勘弁を)

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