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天使の梯子

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~神々しい光芒~

見上げる空の雲間から、放射状に降り注ぐ太陽の光。
その光が降り立つ地は、どことも知れない遠方なのだろうか、それとも、さして遠くはない見知った地なのだろうか。

光の道が雲の上から地にまで降りてきて、天上へのルートが開けたように見える通称「天使の梯子」。これは、特に珍しいものではなく、たいていの方が目にしたことのある現象なのではないかと思う。
気象の用語としては「薄明光線」といい、他の通称としては「天使の階段」や「ヤコブの梯子」などの名もある。

この現象の原理は、太陽を隠している雲の下の大気に、目に見えないような小さな水滴がたくさん浮遊しているようなとき、その水滴の大きさや量が程よく光を散乱し、光芒が見えるというもので、まあ単純なものではあるけれど、金色の朝日が雲間から漏れ出して、いく筋もの光線となって放射状に地上へ降り注いでいるような様など、本当に神々しく見えて、その名にふさわしいように思う。

天使の梯子は、どちらかといえば冬前後の朝夕に多く見られるのであるが(上の画像も冬の朝です)、必ずしも季節や時間を問わずに条件さえ合えば、いつでも現れるし、必ずしも下向きの光芒であるとも限らず、真横や上に向かう光芒もある。
真夏のまっ昼間でも、モクモクと湧き出して頭上近くまでせり出した入道雲から、上に向かって光芒を放つように現れることもある。

今年の夏の出だしは最高潮だ。太陽はジリジリと熱く肌を刺し、連日、温度計は恐ろしいほど数値を示す。今日も例外なく暑かった。
そして、そうこうしているうちに、先ほどから内臓に響くような低音が空に轟き始めている。まもなく夕立があるかもしれない。
見上げた入道雲の雲間から降りる「天子の梯子」も、冬のそれとはずいぶん様子が違うものだ。

(真夏の天使の梯子)
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