マンサク
今日、日中は春一番が吹き荒れた。3つ玉の発達中の低気圧が前線を伴って通過したからであるが、低気圧は東北方向の海上で一気に発達し、このあと季節風でぐんぐん冷え込んできそうである。
寒冷前線が通過する前の昨日から今日昼までは、本当に春がやってきたようだったけれど、こうやって行ったり来たりしながら進むのが季節というものだろう。
朝の通勤途上、よく皇居北の丸公園をふらりと散策することがある。数日前の天気のいい朝、わずかに春の気配を感じ、気持ちもいいのでまた朝の散歩を楽しんだ。すると、しばらく色の少なかった公園にチラリチラリと黄色い花を付ける木が見える。はて何の木が花を付けたのだろう。
近付いてみるとマンサクの花だった。この花の名は「まず咲く」の訛りだといわれる。たしかに、気温はほとんど冬のままであり、落葉樹で花をつける樹は周辺に見当たらないし、マンサクの木の枝にはまだまだ枯葉さえ残っていて、むしろ秋のようでさえあるくらいなのに、春まで待てずにまず花を咲かせている。
ただ、どうもこの花の名前の由来、それだけではいまひとつピンと来ない。「万年豊作」にちなんだ由来との説もあるようではあるが、何かもっと他になるほどと唸らせる意味があるような気がしてならないのである。たぶん、それは、この花が削りだしたような形というのか、はたまた、硬めの紙を雑に丸めたようにカクカクと巻いているというのか、ともかく、かなり変わった形であるのに、この非常に特徴のある花の形状が、名前に何か関係しないで済むのだろうかという思いがあるからだ。
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